環境にやさしい自然利用とは? やんばる3村関係者「LNT」を学ぶ

© 株式会社琉球新報社

 【国頭】自然の利用と環境保全の両立に向けた環境倫理「Leave No Trace(LNT、リーブ・ノー・トレイス)」(痕跡を残さず)を普及しようと、キャンプ沖縄事業協同組合(下地正敏代表理事)は9月27日、国頭村の「道の駅ゆいゆい国頭」で講師を招き、LNTの説明会を開催した。国頭、大宜味、東3村のアウトドア業関係者や学校職員ら約10人が参加した。

 講師を務めたのはLNTJapan代表理事の岡村泰斗さん(51)。LNTは「影響力の少ない場所での活動」「ごみの適切な処理」など七つの原則で構成され、具体的な行動規範が明記されている。岡村さんは「米国では国立公園の至るところにLNTを示す看板などがある」と説明。日本ではまだ一般的な認知に至っていないという。

 キャンプ場のイラストを見て気になる点を探るワークショップやクイズなどを通して、参加者はLNTへの理解を深めた。国頭村安波の環境教育センター「やんばる学びの森」の指定管理者になるアイ・ラーニングの新井由夫取締役は「学びの森ではLNTを導入する。今後もしっかり学んでいきたい」と語った。

 岡村さんは「環境へのインパクトをいかに最小限に抑えるかが重要。そのための考え方がLNTだ」だと強調する。「世界自然遺産のやんばるの森を守りつつも利用していくためには、LNTを広げる必要がある。まずはLNTを正確に伝えられるトレーナーを地元で増やしたい」と意気込む。

 同組合は地元自治体などと協力しながら、トレーナー養成講座を開くなど普及に力を入れている。