陸上男子100メートル 臼木(希望が丘高等特支2年) ID日本記録保持者に

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長身を生かしたダイナミックな走りが魅力の臼木(希望が丘高等特支)=諫早市、トランスコスモススタジアム長崎

 希望が丘高等特別支援学校2年の臼木大悟が、陸上男子100メートルの日本知的障がい者(ID)記録保持者となった。今年6月、日本ID陸上競技連盟に選手登録。以降に公認された九州選手権(8月)の10秒82が、従来の日本ID記録を上回った。183センチの長身スプリンターは「やってきたことを生かして、もっと上を目指したい」と飛躍を誓う。
 北諫早小、中時代から長崎県で上位の力があり、中学2年で全国大会を経験。高校進学後は「インターハイ、国体出場」を目標に努力を続けてきた。
 一方でパラ陸上関係者の期待も大きく、昨年から日本ID陸連への登録を勧められていた。これまでの自己ベストは100メートル10秒77、200メートル21秒54。日本ID記録はさらに更新できそうだ。
 今後は従来の大会に加えて、パラ陸上にも活躍の場を広げる。さらなるタイム向上のための課題は「体づくり」。体重66キロと細身なため、筋力やスタミナをつける取り組みを始めている。
 この夏は東京パラリンピックをテレビ観戦。「すごいと思った」。ただ、パラリンピックは知的クラスの短距離種目が、今のところ400メートルしかない。臼木の主戦場は100メートル、200メートルで「距離を伸ばしてみてもいいかな…」とも考えている。
 現在は10月下旬のU18日本選手権、コロナ禍で9月下旬から年度内に延期された日本ID選手権に向けて調整中。その後は高校ラストシーズンへ向けた準備に入る。未完の大器は「高校陸上を笑って終わりたいので、先生たちのアドバイスをしっかり聞いて冬季練習に取り組む」と気を引き締めている。