【スピードスケート】ユニホームに込めた医療従事者への思い 小平奈緒「心を寄せて滑りたい」

新ユニホームで練習を公開した小平奈緒(東スポWeb)

スピードスケートの平昌五輪女子500メートル金メダルの小平奈緒(35=相沢病院)が4日、長野・エムウェーブで報道陣に練習を公開し、新調されたユニホームに込められた思いを口にした。

社会人1年目からメッセージ性を持ったユニホームを毎年着用。昨季は2019年の台風19号で被害に遭った長野のリンゴ農家へのエールとして、リンゴをイメージしたユニホームで試合に臨んでいた。

今季は新型コロナウイルス禍の中で奮闘する医療従事者への感謝の気持ちから、青と白を基調としたユニホームをセレクト。「コロナ禍で私たちがスポーツをやる上で暮らしのスポーツがあるんだなと。生きる豊かさを感じるためにスポーツをやっていると思った。医療従事者へ感謝を示す青と、病院の先生方が日々まとっている白衣をイメージする白をテーマにして、心を寄せて滑りたいと思った」と意図を明かした。
長年、病院に所属するアスリートとして活動してきたからこそ、医療従事者への尊敬の念は人一倍強い。「病院に所属するアスリートとして、日々みなさんの支えの中で滑ることができていることを忘れないためにも今季のユニホームは青と白にしました」と神妙に語った小平。特別な思いを胸に、2連覇のかかる北京五輪シーズンに挑む。

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