【全日本】6人タッグ王座挑戦の今井礼夢「勝った後にヨシタツキングダムに入るつもりです」

ベルトを前に会見に臨んだ今井礼夢(東スポWeb)

全日本プロレスの6人タッグ王座戦線が大混乱だ。空位の全日本プロレスTV認定6人タッグ王座をめぐり、16日の東京・大田区総合体育館大会ではヨシタツ、立花誠吾、X組が、大森隆男、TAMURA、そして女性グループ「SPEED」元メンバーで自民党の今井絵理子参議院議員の長男、今井礼夢組と王座決定戦で激突する。

もともとヨシタツ、立花、カーベル伊藤が保持していたが、カーベルの負傷により返上となったもの。4日に都内で行われた会見で「X」として登場したのは、大日本プロレスの植木嵩行だった。

ヨシタツは「Xは想像を超える選手に使うことですが、期待をはるかに下回る植木が来てしまいお詫び申し上げます」と謝罪。しかもここから会見は妙な方向に進んだ。

ヨシタツが「この試合は礼夢がヨシタツを直接倒してヨシタツキングダムに入りたいというのがメインストーリー。礼夢が刺し身で、大森さんとTAMURA選手は刺し身のツマだから黙っていてもらえますか」と口にすると、礼夢も「僕は負けたくない。勝った後にヨシタツキングダムに入るつもりです」と呼応した。

すると大森が「ベルトを取ることが目的じゃなく、ヨシタツキングダムに入ることが目的なの? ユーどっち?」と自軍の礼夢に問いただす事態に。興奮する大森をよそに礼夢は「ベルトとヨシタツキングダムだったら、ベルトです」と〝大人の対応〟をしたのでことなきを得たが…。

その後も植木が「俺たちヨシタツキングダムがベルトを取って、カーベルさんが戻ってきた時に返上する」と言い出せば、TAMURAは「大森さん、僕らは刺し身のツマでも何でもない。アックスボンバーズじゃないですか」と豪語。大森と舌戦を展開した立花が「この試合でジジイをボコボコにしてやる」と挑発するなど、各選手が勝手にアピールを始めたため収拾がつかない状態に。

あきれた様子を浮かべたヨシタツは「皆さんはここ(ヨシタツと礼夢)だけを見てればいいですから。あとの4人は刺し身のツマ」と再度強調し会見を締めくくった。

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