中学生の英検任せて 西都市教委がサポーター委嘱

英語力向上推進サポーターの宮崎国際大生が、英検の過去問を指導した西都市・都於郡中の特別講座

 西都市教委は本年度、宮崎国際大(宮崎市)の学生や妻高(西都市)の生徒に「英語力向上推進サポーター」を委嘱する取り組みに乗り出した。英検3、4級の取得を目指す市内の中学生に対し、過去問や面接などの特別講座を行ってもらう試みで、市教委は「年齢の近い先輩たちの力で、取得を後押ししたい」としている。
 国はグローバル化に対応するため、中学校卒業時に、英検3級程度の英語力を身に付けるという到達目標を示している。同市は2009年度から、市内の中学2、3年生の希望者を対象に、英検の受検費用を年1回、全額助成。取得をさらに進める目的で同サポーター制度を設けた。
 本年度は、教員や英語を使った職種への就職を目指す同大学の学生14人をサポーターとして委嘱。9月から、数人ずつが市内の中学校に派遣され、放課後に過去問などの指導を担っている。今月には、妻高生徒による2次試験へ向けた面接指導が行われる予定。
 都於郡中であった特別講座は、3級を受検する3年生8人が受講。齋藤優衣さん(15)は「細かい部分まで丁寧に教えてもらって分かりやすかった」、市教委の担当者は「年の近いサポーターと接することで中学生たちが『あの人のようになりたい』と感じ、英語力向上につながっていくといい」と話していた。

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