プロレス界の「黒いカリスマ」こと蝶野正洋（５８＝東スポグループ強化部長）が、引退した横綱白鵬（３６）に〝黒いエール〟を送った。プロレス界のレジェンドレスラーと比較した上で、その功績を絶賛。〝横綱指導者〟としての未来に大きな期待を寄せた――。
ガァァッデム！ 蝶野だ、オラ。そうそう、ヒールといえば白鵬が引退したよな。とはいっても、朝青龍のヒールぶりが私生活も含めてひどかったから、白鵬のヒジ打ちとか、個人的にはそんなに悪党のイメージはなかったけどな。チャンピオンって基本的にずる賢いじゃん。ルー・テーズしかり、リック・フレアーしかり、ハーリー・レイスしかり。反則をうまく使ってベルトをキープするみたいな感じだよ。タイガー・ジェット・シンみたいな感じだった朝青龍とは違うかな、白鵬のイメージは。
もっと言えばチャンピオンにロクなヤツ、いないから。だいたいが人の足を引っ張って一番の地位をキープしてるんだよ。ベルトを持ってる数だけ人格に問題があると思ったほうがいい。武藤敬司なんて人格のマイナス点分ベルト、持ってるじゃん。
ただチャンピオンがチャンピオンを育てる側面って絶対にあるんだよね。トレーナーになって。相撲もそういうとこあるんじゃない？ 横綱が横綱を育てる、ひと昔前の形に戻るような感じかな。いま横綱で指導する人がいなくなっちゃった。１回トップ張った人間しか分からない経験もあるし、待望の横綱指導者だと思う。
