新型シビック・タイプRは2022年登場へ。ホンダ、ニュルブルクリンクでのテスト開始を発表

 ホンダのアメリカ現地法人であるアメリカン・ホンダは10月4日、新型『CIVIC TYPE R(シビック・タイプR)』についての発表を行い、ドイツのニュルブルクリンクで実施される開発テストの準備が整ったとアナウンスした。

 初代から数えて11代目となる新型ホンダ・シビックは2021年4月、まずは北米でセダンタイプが発表され、2カ月後の今年6月にハッチバックタイプが世界初公開された。その後8月5日に正式発表されたハッチバックは、9月3日から日本でも販売が開始されている。

 ホイールベース延長し、低重心・水平基調のデザインに一新された新型シビックは、搭載される1.5L直噴VTEC TURBOエンジンもさらに進化。俊敏なレスポンスと高い操縦安定性を確保し、質の高い軽快な走行性能を実現した。

 そんな新型シビックのハイパフォーマンスモデルである“TYPE R”について、ホンダは8月時点で“e:HEV”を搭載したハイブリッドモデルとともに2022年の発売を予告。今回の発表でもその点に変わりはなく、来年の導入が予定されていることが明らかにされた。

 アメリカン・ホンダによるこの発表と同時に公開された新型シビック・タイプのプロトタイプは、カモフラージュされた状態での登場となったが、ダウンフォースの獲得を狙っていると推測されるエアロパーツが各部に散見される。その最たるはリヤのゲート部に装着された大型スポイラーだ。また、車両後部中央部に並ぶ3本出しエキゾーストエンドも目を引く。
 
 アメリカン・ホンダによれば、史上最高のパフォーマンスを誇るホンダ・シビック・タイプRの開発は継続的に行なわれており、今後行われる“聖地”ニュルブルクリンクでの開発テストに向け、すべての準備が整っているという。

 ハッチバックをベースに“史上最強”のクルマに仕立て上げられる同車の実力はもちろん、モータースポーツとの関わり、とくにTCRカーへの展開の有無も含め登場が楽しみなモデルといえそうだ。

ドイツ、ニュルブルクリンクでの開発テスト開始がアナウンスされた、新型ホンダ・シビック・タイプRのプロトタイプ

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