「正解がひとつでない世界」での答えの作り方は?地域に根差した政治を国政に結び付ける。上田英俊(うえだ・えいしゅん)さんインタビュー【PR】

富山県下新川郡入善町で幼少期を過ごし、1999年から下新川郡選出の県会議員として今年9月まで6期・22年間務められた上田英俊氏。「議員の仕事は質問すること」と、地元に密着し動く議員として愚直なまでに富山県の発展に尽してこられました。

政治以外ではラグビー観戦を趣味にしておられる上田氏。今秋に行われる衆議院議員選挙に富山2区から自民党公認候補として56歳で初出馬を予定している上田氏に、政治家になったきっかけは?これまでの政治活動は?今後の目標は?など、お話をお伺いしました。

選挙ドットコム編集部(以下「選コム」): 政治家になろうと思われたきっかけはどのようなものだったのですか?
上田英俊氏(以下「上田氏」):大学受験をする頃にロッキード事件の論告求刑があり、テレビで『日本にとって田中角栄は必要か否か』というディベートをやっていました。必要だ、要らない、と、この議論が「Aも正しくて、Bも正しい」というのがあることを知ったのがきっかけですね。受験生にとって結論がひとつしかなかったところに、相反する考え方があり、どちらも「なるほど」と思わせる政治の世界に漠然と興味を持ち始めました。

それから早稲田大学に入学しまして、雄弁会に入りました。そこで大勢の学生の方と議論したり、また、綿貫民輔先生の事務所で3年間書生として入らせていただいたりしました。地域の人たち、市長や村長さんたちが一致協力してひとつの目標に向かって活動されている。それが形になっていくのをみて「なるほどこういう仕事もあるんだな」と思いました積極的に自らが動いていないのに、ほかの人の地域をうらやむ方々も多くいました。それなら、自分が努力してやってみようと思うに至りましたね。

選コム:これまでの政治活動やそれに対する思い、方法などは、どのようなものだったのですか?

上田氏:どの職業もそうなのですが、人のお役に立ちたいと。政治もそのひとつです。民間でなく、公(おおやけ)の立場で人のお役にたちたかった、というのが大きいです。過去の県議会での質問録を振り返ってみて、最初の頃は小泉政権下での三位一体改革に基づいての、財政改革や財政再建の質問が多いですね。

後半は、厚生労働行政に対して強い疑問を持ってきました。社会保険労務士の資格も取り、医療、年金、福祉、雇用に力を入れてきました。また、富山は農業県でもありますので、農業についてはよく言ってきました。インフラの整備や教育にも力を入れてきました。

『正解がひとつでない世界』での、答えの作り方は、手続きを重視することじゃないか、と思っています。デフレの時はデフレの対策をしますよね。インフレの時はインフレの対策を行う。つまり、唯一絶対はないわけです。政策はものすごく大事で、世の中の動きに合わせて政策は変わります。だから、いろんな人と議論して手続きを踏んでいくのが大切です。

選コム:コロナ対策はいかがですか?

上田氏:コロナが日本に入ってきたとき、ちょうど県会議長でした。ようやく、今、コロナウイルスがどういうものか解明されてきて、月並みですが、ワクチンだけではなく、治療薬を作るのが大切と考えています。

選コム:国政選挙に出るのは以前から考えていたのですか?

上田氏:あまり考えていませんでした。20代から30代の頃はあったのかもしれません。県会議員というのは非常にやりがいのある仕事でしたし。しかし今回、選挙区の市長さんや首長さんにお会いして、何人もの方に『一緒にやろうじゃないか』といわれました。

56歳という年齢は若くないので躊躇もしました。しかし、東京の友人が『22年間地方政治に携わってきて、現場を見てきているのは大きな強みだよ』と言ってくださって。『地域の実情を上田ならよく分かっているのではないか』ということです。『卒啄同時』という言葉があります。鳥の雛がかえるとき、内側から殻をつつくと(親鳥が)外側からもつついて手助けをすることなのですが、今回の私の立候補はそういうことだったのかなあ、と思っています。

選コム:国政に立候補されるにあたって地域に対する思いというのは?

上田氏:竹下登(元首相)さんの言葉で『島根で生まれ 島根で育ち いずれ島根の土になる』というのがあります。富山に対する思いはこれなのですが、同時に、国家のあり方を意識していかないと。国だから、県だからと断絶するものでなくて。

選コム:国会議員としてやりたいことは?

上田氏:まず、『しっかりと勉強して発言する代議士』になることです。自分の意見をもたないといけない。そのためにもきちんと勉強していきたいです。それから、やりたいことですが、たくさんあります。まずは、人材育成。国を支えていくのは人。少子高齢化のなかでも、人材育成は大切です。

日本人の勤勉さと粘り強さが国を作ってきたのですから。それから教育。義務教育のあり方なども大切です。そして、厚生労働行政。医療・年金・福祉・雇用のあり方に力を入れていきたいと考えています。

選コム:地域に根差した芯のあるお話、お聞きいただかせていただいてありがとうございました。今後、国政での活躍を期待しています。

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