経営危機に陥っている中国の不動産大手・中国恒大集団傘下のサッカー広州FC(前・広州恒大)との監督契約が解除になったファビオ・カンナバーロ氏が、中国メディアにことの〝真相〟を激白した。
「テンセント体育」は、同氏にロングインタビュー。契約解除の理由について「2020年の冬にはやめるつもりだった。残りの契約期間の給料、ボーナス、税金を含め1億7900万元(日本円で約31億円)以上を放棄したんだ。金が理由なら他の選択肢もあったはずだ。ひとつ理由を挙げるとすれば新型コロナウイルス感染拡大の影響で家族と離れてしまったこと」と個人的な問題が原因だと強調した。
さらに同氏は中国サッカー界についても率直な意見。「2017~18年期は良かった。しかし、その後のU―23強化策や(年俸の上限を定める)サラリーキャップ制度導入などが発展を鈍化させてしまった」と語っている。
インタビューでは「みんなに挨拶ができなかったことが最大の後悔。途中で関係を終わらせてしまったことが残念でならない」と話した同氏。今後について「サウジアラビア、米国、カタールのチームからオファーがあるが、欧州クラブの監督を目指している」と新たな一方を踏み出すことを明かしている。