韓国紙「なぜ韓国人はノーベル賞を取れないのか?」「ライバル日本は平等で自由な研究文化」

韓国紙が日本に比べ韓国のノーベル賞受賞者が少ない(24人対1人)理由について分析する記事を掲載した。

ヘラルド経済は4日、今月発表されるノーベル賞の各部門賞について報じ、有力候補として挙げられていたイ・ホワン高麗大名誉教授がノーベル生理学医学賞を逃したことに言及した。

参考記事:韓国紙「韓国は先進国と言えるのか?」「強みだけ宣伝し、弱み隠すのは子供のすること」

同氏は、2000年に故金大中大統領がノーベル平和賞を受賞して以降、「ノーベル賞干ばつ」に苦しんでいるとし、「ノーベル科学賞の各部門候補群に着実に韓国は入ってきたが、毎回失敗した」と述べ、すでに科学部門で日本から24人、中国から3人の受賞者を輩出していることに言及した。

韓国が受賞しない理由について同紙は、「韓国の科学技術研究は、1970〜80年代から本格化し、業績を積む期間が短かったという点も考慮しなければならない。日本と中国との比較で相対的に不利できるというものである」としつつ、「しかし、一方では、《後進的な研究文化》が足を引っ張ったという自省の声も出ている」と伝えた。

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韓国研究財団(NRF)が韓国と日米独などの研究文化を分析したレポートによると、韓国が解決すべき課題として、▷恐れる研究文化の克服▷長期・安定的に研究に没頭できる環境づくり▷大学の研究の自律性・独立性の向上▷民間主導の研究文化の構築などが挙げられている。ヘラルド経済は、「韓国の研究室特有の垂直文化を打破し、自律性と独立性を育てなければならないという声が共感を得ている」と伝えた。

その上で、「ライバル日本は平等で自由な研究の文化を重視するオランダのニールス・ボーア研究所の《コペンハーゲン精神》を積極的に受け入れている一方、特有の《ものづくり》を結合させたと評価される」と指摘している。

日本の研究環境については、他のメディアでも注目されており、大邱新聞は昨年11月、韓国との違いを分析する記事を掲載した。

それによると、例えば、2002年に受賞した田中耕一氏や小柴昌俊氏について、「韓国の尺度だと、この二人は、ノーベル賞を受賞はおろか仕事でもろくな評価も受けることができない」とし、田中氏が博士号も持たない平凡な大卒社員であったことや、小柴氏が東京大学を最下位に卒業したことなどを挙げた。また、1949年に受賞した湯川秀樹氏が小学校時代は周囲に馬鹿にされたことなどを挙げ、環境の違いを強調した。

この報道をみた韓国のネットユーザーからは、

「韓国がなぜノーベル賞を取れないのかという嘆きが出てはや何十年だ。ノーベル賞というのは欲を出さず人類の発展のために頑張れば自然と付いてくるのだろう。それは100年先か200年先か…というか中国と日本は我々が思うよりはるかに怖い国だぞ」

「韓国の大学生活をみれば分かるだろう。誰も読まない論文に点数を付けてどうするのかと…とりあえず院生を増やして量で勝負する大学とかw」

「受賞したらでしたで文在寅が手柄にするのが目に見えるのでもらわない方が良い」

「我々が基礎科学も弱く…科学だけでなく全ての学問分野のレベルが低いのに何を…」

「…我が国が成果主義に手足を掴まれているのに、ろくな研究ができるわけない…」

などのコメントがネット掲示板に投稿されている。

参考記事:韓国の経団連「日本を1人当たりGDPで追い越した…しかし科学技術の競争力では大きく…」

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参考記事:韓国紙「日本は韓台に半導体主導権奪われたが、素材は世界最高」 「眠れる獅子を起こすな」ネット民

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