スーパークレイジー君に神風!? 判決日前倒しで衆院選出馬に光明

取材に応じた埼玉・戸田市議のスーパークレイジー君

埼玉・戸田市議のスーパークレイジー君(35)が住居実態がないのを理由に埼玉県選挙管理委員会から当選無効を言い渡され、裁決取り消しを求めた高裁審理が5日、東京高等裁判所で行われた。当初、今月21日判決予定だったが、前倒しとなり、衆院選出馬への道が再び出てきたのだ。

クレイジー君は21日の高裁判決がクロだった場合、「最高裁で引っ繰り返すのは難しい」として、「信を問いたい」と衆院選への立候補を検討していたが、4日に発足した岸田新内閣は今月14日に衆院を解散し、衆院選は19日公示、31日投開票の日程を発表した。岸田首相のスピード衆院選の決断により、クレイジー君は判決が出る前に衆院選を迎えるため、動きを封じられていた。

ところが、裁判所はこの日、審理を結審し、判決日を21日から15日に早めるとした。「百日裁判」を理由に迅速な対応としているが、前倒しは異例で、クレイジー君に衆院選出馬の観測が出ていたことを配慮した可能性もある。

クレイジー君にとっては判決次第で、衆院選に出るプランが再び復活したのだ。クレイジー君は「まずは15日の判決を待つのみ。この選挙に出たら面白いという人がたくさんいるが、慎重に考えたい」と話すが、自身の元には国政政党から誘いの声もあり、動揺は隠せなかった。

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