舞台主演・柄本明さんが那須訪問 見川鯛山さんの小説題材、役作り兼ね

見川さんの思い出話に花を咲かせる柄本さん(右)と泰岳さん。奧には見川さんの写真が飾られている

 【那須】那須を描いた著作で知られ、2005年に88歳で亡くなった医師で作家の見川鯛山(みかわたいざん)さん(本名泰山(たいざん))の小説「田舎医者」などを題材にした新作舞台「本日も休診」が11月、都内の老舗劇場「明治座」で上演される。今月4日には見川さん役を務める主演俳優の柄本明(えもとあきら)さん(72)が役作りを兼ねて町内を訪ね、見川さんの足跡をたどった。

 見川さんは安蘇郡植野村(現佐野市)出身。1942年に無医村の湯本で見川医院を開いて地域医療を支えた。釣りや狩猟を愛好し、那須で生きる人々を人情味あふれる筆致で描いた「山医者」シリーズなど多くの作品を生み出した。死去後も作品は多くの人に愛され続け、テレビドラマや演劇作品になっている。

見川さんの思い出話などに花を咲かせた長男の泰岳さん(右)と柄本さん
泰岳さん(左)の説明を受けながら、見川さんの原稿を見る柄本さん。奥には見川さんの写真が飾られている

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