リチャード弾で後退阻止! ソフトバンク逆転CSへ残す「打倒・楽天」の突破口

8回、手応え十分の一発に思わず吠えたソフトバンク・リチャード(東スポWeb)

現在4位に沈むソフトバンクが5日の楽天戦(ペイペイ)に7―7で引き分け。CS圏を争う3位・楽天とのゲーム差は3のままとなった。

1点を追いかける8回に起死回生の同点6号ソロを放ったのが、リチャードだ。展開的に何としても1点が欲しかった6回無死二塁の場面では、バントを試みるも送れずに三振を喫していた。直後の打席で放った左翼席中段への一撃に「前の打席で走者を送ることができず、流れを悪くしてしまった。何とか取り返そうと打席に入りました」と話した。

リードして終盤を迎えながらも7回に岩崎がつかまり一時逆転を許しての引き分け。大事な一戦で勝てなかったことは痛い。ただ、残り15試合のうち直接対決が5試合。数字上は厳しいが好材料を挙げれば、好投手がそろう楽天先発陣を打線が苦にしていない点がある。ソフトバンク戦の成績はこの日先発の早川が0勝2敗、防御率5・59で、則本昂も1勝3敗、防御率5・83。岸1勝2敗、防御率6・30。田中1勝1敗、防御率4・50だ。

工藤監督は「よく引き分けた。勝ち切れなかったところはあるが、よく打者の人が意地を見せてくれた」。その上で「最後までホークスのあきらめない野球を続けていくことが義務。そこだけは揺るがずに戦っていきたい」と力を込めた。

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