沖縄県「感染疑い」対応見直しへ 県民向けチャート図を修正

 沖縄県は5日、新型コロナウイルスの感染が疑われる症状が出た場合の対応手順を示した県民向けのチャート図について、見直す方向で着手するとした。検査精度が低いとされる未承認の抗原検査キットで陰性と判断された場合に、自宅での健康観察を求めた部分を修正する。

 県は抗原検査で陰性と判断された場合も、体調が悪ければ医療機関を受診するよう呼び掛けた。

 8月に県が示したチャート図は、軽症者が薬局やインターネットなどで入手した抗原検査キットで陰性となった場合、自宅で健康観察を求めた。本紙も8月30日付で掲載した。

 一方、厚生労働省が2月に出した通知は、市販のキットは法律に基づく承認を受けておらず、使うべきではないとしていた。

 その後、同省は9月に、承認を受けた「医療用」キットを薬局などで販売することを特例的に認めた。

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