「前総理とは雰囲気違う」立民・福山幹事長、岸田首相の記者対応を評価 

福山哲郎氏

 「国民との丁寧な対話」を掲げる岸田文雄首相と対峙することになった立憲民主党。福山哲郎幹事長(参院京都選挙区)は5日の定例会見で、前日夜に行われた岸田首相就任会見での記者対応について「丁寧にお答えになられた。菅(前)総理とは少し雰囲気が違う」と評価した。

 菅義偉前首相は記者からの質問と答えがかみ合わなかったり、説明が不足したりする場面が目立った。対照的と言える岸田氏の対応を福山氏は持ち上げたものの「記者の前だけでなくて国会でも説明し、ちゃんと予算委員会を開いていただきたい」と皮肉を込め、所信表明演説と代表質問だけで衆院選に臨もうとする政権の姿勢を問題視した。

 ところが会見終盤に、辛らつな物言いのベテラン記者から、立民の枝野幸男代表の記者対応が「冷たい」と具体例を挙げて指摘された。岸田氏のような丁寧なやり取りも促され、これには福山氏も「代表に伝えます」と繰り返し、その場を収めた。

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