愛犬と一緒に守る街の安全 神奈川・三浦で5家族がパトロール隊、元警察犬も第二の「犬生」

わんわんパトロール隊員に任命された元警察犬のフローラ(右端)たちと飼い主ら=三崎署

 神奈川県警三崎署は5日、愛犬と散歩を楽しむ市内の5家族を「わんわんパトロール隊員」に任命し、隊員章を交付した。愛犬と一緒に地域の防犯に貢献してもらう狙いで、元警察犬も仲間入りした。

 隊員になったのは三崎署地域課の浅倉健人地域企画係長(61)と和子さん(56)夫婦ら5家族と愛犬8匹。愛犬との散歩を通じて地域の安全に目配りし、普段と異なることがあった場合は同署に連絡してもらう。

 メンバーでメスのジャーマンシェパード「フローラ」(12歳)は、2年前まで県警の警察犬として行方不明者の捜索などに活躍した。現在は浅倉係長が引き取り、世話をしている。散歩仲間のチャウチャウ「ルカ」や柴犬「やくも」、ミックスの「ダンテ」たちも隊員になった。

 交付式には浅倉係長ら3家族4匹が参加。宗廣中署長は「皆さんが散歩することで防犯力が高まる。今後も仲間を募り、活動の輪が広がれば」と期待した。

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