世界遺産登録効果 奄美地区の宿泊 前年比42%増 鹿児島県8月観光動向

 鹿児島県がまとめた2021年8月の観光動向調査によると、県内のホテル・旅館86施設の延べ宿泊者数は、前年同月比20.1%増の18万4516人だった。7月は、新型コロナウイルス拡大前の19年同月に比べ7割に回復していたが、8月は感染の急拡大で同5割に落ち込んだ。

 地区別でみると、7月に世界自然遺産に登録された奄美地区が前年同月比42.3%増の3万1073人で最も伸びた。個人、団体客ともに増加し、19年比では9割の水準だった。

 主要観光施設・ドライブイン25施設の入場者数は、18万1445人で前年同月比30.5%減だった。公共施設はじめ休業した施設が多く、天候も悪かったため、県内の観光客も少なかったとみられる。

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