【車中泊のすすめ】ファミリーキャンプではテント泊だった我が家が車中泊にシフトしたリアルな理由

こんにちは、2児の母でほぼ毎週キャンプに出かけているサリーです。我が家はこれまで、キャンプ場では毎回テントを張っていたのですが、車をハイエースに買い替えてから車中泊の方が増えました。なぜファミキャンでテントではなく車中泊に惹かれるのか、そのリアルな理由をご紹介します。この記事を読み終わる頃、あなたも車中泊がしたくなる・・・かも!?

キャンプ場でファミキャンといえば「テント」でしょ

著者撮影

キャンプ場で色々なキャンパーさんを見渡してみると、車中泊をしている人はわずか。ほとんどの方がテントを張っています。

我が家も今まではコールマンのツールームテントや、ドームテントで就寝してきました。高さがあればテント内で着替えるのも楽ですし、家族4人でもゆったりと眠れます。

著者撮影。キャンプ初心者の頃に購入したコールマンのツールームテント。

正直、車中泊をしている人を見ては「テントを張るのがよほど面倒くさいのかなぁ。狭い車内で寝るなんて、体がつらそう」なんて勝手な想像をしていました。

「キャンプ場=テントで宿泊する」ということが当たり前でしたが、我が家は今年ハイエースを購入しました。キャンピングカーも考えましたが、自宅の駐車場の問題や、予算、あまりに大掛かりになるため、ベッドキットが付いているハイエースを購入したのです。

それから数か月。今や我が家は大型のファミリーテントを張る回数がぐっと減ってしまったのです。その理由をお伝えしていきます。

購入前と後で、車中泊のイメージが変わったきっかけ「設営・撤収」

著者撮影。我が家のハイエース。幅も高さも標準的なサイズですが、ベッドキットも付いています。

ハイエース購入前は、正直そこまで車中泊をするとは考えていませんでした。例えば遠征キャンプに行く際に、前夜に出発し、道の駅やSAなどで車中泊できれば(仮眠できれば)当日渋滞なしですぐに現地に着けて便利だなぁくらいに想像していました。

ハイエースは広いとはいえ、キャンピングカーとは違います。天井も高いわけではないので、圧迫感が嫌だな・・・と思っていたのですが、実際に車中泊してみると、

  • ベッドが快適(クッション性があり体が楽)
  • 遮光シートでテントよりも車内を暗くできる
  • 遮音性も高いため、テントよりも静か

と思った以上にテントよりも熟睡できたのです。

著者撮影。車とタープを連結して設営

さらにキャンプ場で、車とタープを連結して設営してみると、なんと楽で早いこと。ソロテントと違い、ファミリーテントは大型なので、いくら設営に慣れているにしても15分はかかります。さらに内部を快適にするために、インナーシートを敷いたり、エアベッドを膨らませたり、衣類を詰めたボストンバッグを運搬したり・・・なんだかんだで30分はかかります。

これが、車中泊にすることでこの時間と手間が一気に省けてしまいます。多少車内を寝られるように整え、遮光シートを窓に張るくらいで、もう寝床が完成するのです。

設営撤収が楽で、しかも熟睡できる。これはキャンプ場でテントを張らなくなるわけです。

キャンプ場で車中泊をするメリットとは

この設営撤収が楽なこと以外にも、キャンプ場で車中泊するメリットがあります。具体例をいくつか挙げていきます。

狭いサイトでも簡単に設営できる

キャンプ場によっては、1区画がとても狭い場合があります。大きなテントにタープとレイアウトに苦労したことがある方も多いはず。

車中泊なら、車+タープのみですので苦労せずに簡単に設営できます。

テントよりも熟睡できる

先ほども記載しましたが、テントよりも静かで暗いというのも大きなメリット。夜間にお酒を飲んで盛り上がるグループがいても、扉を閉めてしまえばかなり車内は静かです。

著者撮影。吸盤で付けられるタイプの遮光シート

また、春~夏は日差しが強く、早朝にテントに差し込む光で目覚めてしまうことがありますが、車中泊なら遮光シートを張っておけば暗いまま。熟睡できます。

雨のキャンプにも活躍

著者撮影。雨キャンプでは、車はテントのように帰宅後乾かす手間が要りません

雨のキャンプは、設営も撤収も大変です。テントとタープとなると、作業している時間が長くなりますし、帰宅してからも両方を干さなければなりません。

車中泊なら、タープだけを設営撤収し、帰宅してからもタープだけ干せばいいのでマンションのベランダでも対応できます。

キャンプ場によってはお得なことも

キャンプ場によっては、車中泊なら安く泊まれる場合があります。例えば神奈川県にある青野原オートキャンプ場はテントを張らなければ500~1,000円安くなります。また車中泊専用サイトを設けている所もあり、通常サイトよりも空いていて予約が取りやすいこともあります。

車中泊のデメリットも

ここまで車中泊のいい点ばかりをピックアップしてきましたが、もちろん不便に感じる点もあります。

標準サイズのハイエースでは家族4人は狭い

著者撮影。枕側に縦に3人、横向きに子供が1人で、合計4人で寝ています

我が家のハイエースは標準サイズで、ヴォクシーやステップワゴンと同じサイズです(ワイドという3ナンバーのように幅広で、天井が高いタイプもあります)。

現在は家族4人でなんとか寝ていますが、寝返りが打ちにくかったり、体が当たってしまうこともあります。

そこで、最近は2人用くらいの小さいサイズのテントを別に張るようにしています。これなら小さいから設営撤収も簡単ですし、家族が分散することでゆったりと寝られます。

著者撮影。小さいテントなら設営も楽で、車で家族が就寝後も焚き火を楽しめる

特に夫は私たちとは就寝時間が違い、ゆっくりと焚き火を楽しんでから寝るタイプ。そうなると寝静まった頃に車を開ける音で起きてしまうことがあったのですが、車とミニテントに分けることでこの問題も解消しました。

夏の車中泊は暑い

我が家のハイエースには窓部分に網戸が付いています。他にも運転席の窓やトランクも網戸になるグッズがあるので、扇風機を導入すれば夏でも車中泊できるだろう!と思っていたのですが・・・

実際に試してみましたが、やはり暑いです。やはりというか、ものすごく暑いです。テントよりも開放部が少なく、天井が低い車内に家族4人となると、人間の熱もありとても寝付けるものではありませんでした。

夏は天井が高く、ベンチレーションもあり、紫外線カットのテントが一番涼しい!

標高が1,000m近いところであれば少しは違いますが、やはり真夏は車中泊は避け、テント泊がベストというのが我が家の結論です。

車中泊でキャンプはもっと楽しくなる

著者撮影。

今回はファミリーで車中泊メインになってしまった我が家の車中泊事情をご紹介しました。

不便な点もありますが、それ以上にメリットが上回ります!今後はキャンプ場での車中泊以外にも、旅先での中継地点としてSAや道の駅に泊まったりと活躍しそうです。

今回はハイエースをご紹介しましたが、車種によってはフルフラットになったり、厚手のマットを敷くことでベッドを作れる場合もあります。「うちの車では無理かも?」と思わずに、「車種&車中泊」のキーワードで検索してみると、実践している方がいてアイデアがもらえるかもしれません。

また、そろそろ車買い替え予定のキャンパーさんは、車中泊ができる車種を候補にすると、ぐっとキャンプや旅の幅が広がります。ぜひ車中泊キャンプも楽しんでみてくださいね。

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