神楽や歌舞伎 興味津々 延岡で児童ら対象に催し

歌舞伎の化粧や衣装を着けて「見え」を切る参加者

 子どもたちが神楽と歌舞伎を体験し、魅力を知るイベント「おどって楽しい。知ってびっくり。かぐら!とかぶき!」は2日、延岡市の駅前複合施設エンクロスであった。子どもたちは身近な伝統文化への興味を深めた。
 「国文祭・芸文祭みやざき2020」の応援プログラムの一環で、エンクロスが企画した。日之影町の大人歌舞伎の演者と、同市に伝わる神楽の舞い手らがそれぞれ概要を説明。演舞の一部を披露したほか、歌舞伎の所作指導や神楽の御幣作り体験を行った。
 歌舞伎の化粧を施した子どもが演者に教わりながら「見え」を切ると、観客から拍手と歓声が上がった。御幣作りでは、真剣な表情で色とりどりの紙に慎重にはさみを入れていった。
 同市・緑ケ丘小4年の丸山莉央さん(9)は「神楽も歌舞伎も見たことはなかったけど面白そうだと思った。またきちんと見てみたい」と話していた。

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