千葉市/全国初のスクラップヤード立地規制条例制定/保管場所や方法に基準設定

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千葉市は、全国で初めてスクラップヤードの立地規制条例を制定した。9月市議会の最終日だった5日に条例を採択し、11月1日から施行する。金属や木材、ガラスなど再生資源を保管する場所や方法に基準を設け、周辺住民への説明会開催を義務化。不適切な保管による火災や周辺環境の悪化に歯止めを掛ける。

「千葉市再生資源物の屋外保管に関する条例」の対象は再生資源として回収した金属、木材、ゴム、ガラス、コンクリート、陶磁器、プラスチックなどの保管施設。条例施行後、100平方メートル以上の屋外保管施設を運営する事業者に期限を設けて届け出を求める。

事業者には▽保管場所を家屋から100メートル以上離す▽屋外保管の場合、高さを5メートル以下にする▽火災や延焼の防止措置(一つの保管体を200平方メートル以下に抑える、保管体同士を2メートル以上離すなど)▽油・汚水などの浸透防止措置▽掲示板・囲いの設置-を義務付ける。保管場の周辺300メートル圏内の住民を対象に説明会開催も必須とする。

許可は有効期間5年間で更新制。市は報告や立ち入り検査などの権限を持ち、命令に従わなかった場合や無許可の保管が発覚した場合、最大で1年以下の懲役または100万円以下の罰金を科すことができる。条例制定に伴い申請手数料なども定めた。

12月1日まで経過措置の申請を受け付ける。既存事業所が提出する保管方法などの届け出は2022年2月1日が期限。同5月からは無届け事業所などへの罰則を適用する。

再生資源物は有価物として産業廃棄物規制などの対象外になっていた。千葉市内では千葉港周辺などに金属スクラップヤードが多く立地する。ただ操業時の振動や騒音、不適切な保管による火災が相次ぐなど社会的な問題になっていた。