コロナ禍で去就注目 ロッテ・レアードを「複数球団」が調査中

去就注目のレアード

残ってほしいのはやまやまも他球団が興味津々――。2位のロッテは6日の西武戦(ZOZOマリン)に4―2で逃げ切り3連勝。首位オリックスが敗れたためゲーム差を0・5まで詰め、再び息を吹き返してきた。そんななか、リーグ優勝争いに貢献しているブランドン・レアード内野手(34)の去就が球界関係者の間でひそかに注目を集めている。

本塁打後の「すしポーズ」でおなじみの助っ人は昨季こそ持病の腰痛に悩まされ苦しいシーズンを余儀なくされたものの、手術を経て臨んだ今季は開幕からチームの主軸に君臨。打率2割6分8厘、25本、84打点(6日時点)をマークし、チームのリーグ優勝争いに貢献し続けている。

そんな優良助っ人だけにロッテは今オフ2年契約が切れるレアードに残留要請を試みるだろうが、交渉は容易ではない。

ネックになるのはまず金銭面だ。レアードの年俸は推定で2億4000万円。これはチーム最高年俸で、今季の攻守にわたる活躍を加味すれば来季はさらに跳ね上がる。そうなれば資金に限りがあるロッテの残留交渉は厳しくなるだろう。

その状況に目を付けているのが資金力がある他球団だ。あるパの編成担当は「複数球団が水面下で調査している」とその事情をこう続ける。

「今年の日本球界はコロナ禍による外国人の入国制限などもあり各球団共に来日した助っ人がシーズン途中に相次いで帰国する事態に見舞われた。このため多くの球団は今、資金はあっても深刻な『助っ人不足』なのです。そんな状況下ではやはりレアードのような日本で着実に結果を残す選手をどの球団も欲しい。レアード本人はロッテに愛着があるようですが、提示される金額次第ではどうなるかわかりません。獲得を狙う他球団は間違いなくロッテを上回る金額を提示するはずですからね」

リーグ優勝を争う中での勝負強さは目を見張るものがあるレアード。本人は今オフ、どんな決断をするのか。

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