五輪金メダリスト永瀬 母校に凱旋 「金」のオーラ、生徒ら感動

生徒からの質問に答える永瀬選手=諫早市、長崎日大中・高

 東京五輪柔道男子81キロ級で金メダルを手にした永瀬貴規選手(旭化成、長崎市出身)が6日、高校3年間を過ごした長崎県諫早市貝津町の長崎日大中・高(池内一郎校長、1590人)に凱旋(がいせん)し、五輪の結果報告と応援への感謝を伝えた。
 永瀬選手は2016年リオデジャネイロ五輪で銅メダルを獲得。その後の右膝前十字靱帯(じんたい)断裂と手術を乗り越えて五輪王者となり、5日に県民栄誉賞を受けた。
 この日は「東京五輪報告会」が開かれ、生徒たちは会場とオンラインで結んだ各教室に分かれて参加。池内校長があいさつで「長崎日大の誉れ」と卒業生の偉業をたたえた後、永瀬選手が後輩たちへ「長崎日大で過ごした時間は今でも私の財産。この環境を当たり前と思わず、感謝の気持ちでこれからの日々を送ってほしい」とエールを送った。
 会では永瀬選手のサイン入り東京五輪公式グッズが当たる抽選会や質問コーナーがあり、永瀬選手が「文武両道」だった高校時代について語る場面もあった。サッカー部で高校2年の梅野雄大さんは「大会に向かうための準備の大切さを教わった」、最後に花束を手渡した同1年の下釜ひよりさんは「金メダリストのキラキラしたオーラが印象的だった」と目を輝かせていた。


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