来年こそ「もってこ~い!」 手ぬぐい飾り おくんち気分味わう

手ぬぐいの飾りつけを見上げ喜ぶ利用者たち

 長崎市古賀町の高齢者施設「ショートステイ王樹(えんじゅ)」は今月、長崎くんちの踊町手ぬぐいを館内に飾り付けた。外出機会が減った利用者に少しでも笑顔になってもらおうと、祭りの秋特有のわくわく感を演出している。
 6年前、くんち好きの利用者が寄贈した7枚が、みるみる増えて今では48枚に。お下りがある7日には奉納踊りの中継録画を見ながら、栗饅頭(まんじゅう)と甘酒を楽しむのが恒例という。
 手ぬぐいを見上げ「まだ暑かばってん、もう秋ね~」「くんちの終われば正月よ」と会話が弾む。ただ奉納踊りは2年連続で延期。鬼に笑われても、来年こそ「もってこ~い!」と願わずにはいられない。

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