広島・鈴木誠のグランドスラムで4位浮上! 守護神・栗林は30セーブ到達

中日・大野雄撃ちの満塁弾に、笑顔がはじける広島・鈴木誠(中)

4番・鈴木誠のグランドスラムでカープが4位に浮上だ。広島は7日の中日戦(バンテリン)に5―2で勝利。2カードぶりの勝ち越しを決めた。

左翼席の鯉党が興奮度MAXに達したのは5回一死満塁での〝金メダリスト対決〟だった。中日先発・大野雄の147キロ速球を鈴木誠がフルスイング。高々と舞い上がった打球はセンターバックスクリーン左に突き刺さった。

「(先発の)玉村が頑張っているので、いい形で援護することができて良かったです」。3回一死満塁の場面では侍ジャパンで共に戦った竜のエースに抑え込まれたが、2度目のチャンスは逃さない。今季33号は通算6本目の満塁弾となった。

9月はリーグトップの打率3割8分1厘、13本塁打で2か月連続の月間MVPに輝いた。現在、首位打者の鈴木誠だが本塁打トップの岡本(巨人)、村上(ヤクルト)とはこれで5本差。9月と同じようにアーチを量産すれば、ひょっとする可能性も出てくる。

3点リードの9回には守護神・栗林がマウンド上で仁王立ち。自身の持つ新人の連続試合セーブ記録を「13」に更新する30セーブ目をマークした。新人の30セーブは1990年の与田(中日)、2015年の山崎康(DeNA)以来3人目の快挙だ。投打がかみ合ったカープ。4位浮上で勢いに乗ってきそうだ。

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