【新日本・G1】崖っぷち鷹木信悟 矢野退け4勝「これっぽっちも俺は!諦めてないからな」

矢野(下)の視界を奪う王者・鷹木

新日本プロレス7日広島大会「G1クライマックス」Aブロック公式戦で、IWGP世界ヘビー級王者の鷹木信悟(38)が矢野通(43)を下して4勝目を挙げた。

序盤から頭に黒頭巾をかぶせられ、リング下に放り込まれてリングアウト負けの危機に陥るなど、くせ者のインサイドワークに苦しめられた。レフェリーの目を盗んでの急所攻撃からNUで押さえ込まれるなど、あわやの場面の連続だ。

それでも矢野の前にレフェリーを突き飛ばして動きを止めると、強烈なパンピングボンバーで逆転。さらに矢野が着ているTシャツを頭からかぶせて視界を奪い、スライディングラリアートを決める。最後はそのままラスト・オブ・ザ・ドラゴンで3カウントを奪ってみせた。

難敵を退けた鷹木は「勝ちは勝ちだ! 貴重な1勝だ。俺はこの2敗を死守して、なんとか望みをかけたい。これっぽっちも俺は! 諦めてないからな。(話が長すぎて中略)俺はまだ日本武道館のメインに立ったことないんだよ。武道館のメイン、なんとか立ちたいと思っている」と優勝決定戦(21日、武道館)進出へ執念をのぞかせた。

勝ち点10で首位を走るザック・セイバーJr.、飯伏幸太の両者に直接対決で敗れている不利な状況だけに、これ以上の失点は許されない。「残り3つ! 全勝して、可能性がゼロじゃない限り! わが道を突き進む…」と、崖っぷちからの逆転突破を誓っていた。

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