巨人・菅野は右手親指をつって降板 次回登板へは影響なし

7回、マウンドに上がったものの登板せずに降板した菅野

アクシデント発生も、大事は至らず――。巨人の菅野智之投手(32)が7日のヤクルト戦(神宮)に先発し、6回まで無安打投球を続けていたが、7回を前にして無念の緊急降板。状態が心配されていたが、次回登板への影響はないことが球団を通じて発表された。

6回まで無安打投球を続ける快投を見せていた菅野。しかし、記録達成も視野に入れ始めた7回のマウンドに上がった際、投球練習中に右手を気にそぶりを見せると、桑田コーチが慌ててマウンドへ…。5回には投球時に足を滑らせて転倒していたこともあり、すぐさま同コーチが状態を確認すると、右手親指をつっていたことが判明し、原監督からは降板が告げられた。

それでも、次回登板に向けて影響はなさそうだ。菅野は降板後「まんべんなく全ての球種を投げて、特別悪いボールもなかったので、最近の中では一番バランスよく投げることができたと思います。できればもう1イニングは投げたかったです。それでも前向きにとらえて、次へつながるピッチングができたと思います」と、悔しさをにじませながら収穫もコメント。指揮官からも「いいピッチングでしたね。(緊急降板は)しょうがないでしょうな」と評されていた。

チームは0―1で首位ヤクルトに敗れ、痛恨の同一カード3連敗となり、逆転Vももはや絶望的な8・5差。この日の試合で打線は大きな課題を残した一方で、残り試合、そしてポストシーズンに向けて、投手陣の大黒柱の安定感がより一層増していることは、チームにとって唯一の救いかもしれない。

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