蓮舫氏 “スピード解散”の岸田首相を批判「リセットされた政治の景色に戻しちゃいけない」

街頭演説に立った蓮舫議員

立憲民主党の蓮舫代表代行(53)は7日、JR中央線三鷹駅南口デッキ上で衆院選候補予定者の応援を行った。

蓮舫氏は岸田文雄首相(64)が8日に就任後初の所信表明演説を衆参両院本会議で行った後、来週14日に衆議院を解散して国会を閉じ、選挙で国民に信を問おうとする政治姿勢を聴衆の前でこう批判した。

「人の話を聞くのが特技の岸田さんは、野党の話、みなさんの声を聞かないでさっさと国会を閉じます。大臣は能力があるのか、適材適所か、スキャンダルはないのか、それぐらいは(国会で)やるでしょう」

立民を含めた野党4党は、過去に「政治とカネ」問題で閣僚を辞任した甘利明自民党幹事長(72)に対し、衆院政治倫理審査会への出席を求めたが、与党側は難色を示し、臨時国会での実現は難しいと見られている。

蓮舫氏は「自民党を変えると言った岸田総理は、幹事長にあろうことか甘利さん(を据えた)。耳を疑った。政治とカネの(疑惑の)ど真ん中にいる人じゃないか。何もやらないで解散して、なんとなくすべてがリセットされたような政治の景色に戻すのではなくて、みなさんの力、意思を私たちにお貸しください。仕事でお返しします」と訴えた。

蓮舫氏の声は有権者に届くか。

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