「『バリバリバリ』と、今まで聞いたことがない大きな音がした。すぐに消防車が来て、事態の重大性に気付いた」。小型ヘリコプターが墜落する10分ほど前から近くの畑で作業していた男性は、ヘリが墜落した衝撃音で事故に気付いたという。
ヘリが墜落した現場は、秦野盆地の西側に位置する渋沢丘陵上で、小田急線秦野駅から約1.3キロ南西。ミカンなどの果樹園や野菜畑、雑木林が広がり、牧場なども散在する静かな場所。
現場近くで牧場を経営する男性は当時、牛舎内にいて事故に気付かなかったといい「自然の中で仕事をしたいと思い、30年ほど牧場を営んでいるが、こんな事故は初めて」と驚いた様子。別の牧場経営者も「牛舎の機械の音で事故には気付かなかった」と話した。