新型ノート AUTECH クロスオーバーはノートの大本命!? 新型ノート初のSUVモデルを徹底解説

日産のコンパクトカー「ノート」が元気だ。2020年12月末のフルモデルチェンジと同時にカスタムモデル「AUTECH(オーテック)」を発表。その後もプレミアムモデル「ノート オーラ」や、オーラをベースにしたスポーツモデル「ノート オーラ NISMO(ニスモ)」と、矢継ぎ早に派生モデルを追加し、ラインナップを拡大し続けている。そんな新型ノートの勢いは、まだまだ止まらないようだ。2021年10月7日(木)、今度はクロスオーバーSUVのノートが誕生した。その名は「ノート AUTECH CROSSOVER(オーテック クロスオーバー)」!コンパクトSUVブームの真っ只中に現れた新型ノート オーテック クロスオーバーについて解説しよう。

日産 新型NOTE AUTECH CROSSOVER(ノート オーテック クロスオーバー)[2021年10月7日(木)発表] [Photo:和田 清志]

“湘南ブルー”のプレミアムスポーツカスタム「AUTECH(オーテック)」第9弾はクロスオーバーSUVだ

(左)日産 新型ノート AUTECH CROSSOVER(オーテック クロスオーバー)/(右)日産 新型ノート AUTECH(オーテック)

「AUTECH(オーテック)」は、日産の関連会社であるオーテックジャパンが“プレミアム スポーティ”をテーマに展開するカスタムカーのブランドだ。

オーテックジャパン創業の地、神奈川県茅ケ崎市の“湘南ブルー”(湘南エリアの海と空の青)を共通のイメージカラーとし、2018年デビューの「セレナ AUTECH」を皮切りに、先代ノート、エクストレイル、リーフ、ルークス、エルグランド、新型ノート、キックスと、既に8モデルが市販化されている。

新型ノート AUTECH CROSSOVERは、先行して発売済みの新型ノート AUTECH(写真)がベースだが、クロスオーバー化したことでイメージを大きく変えた

各モデルとも多彩なボディカラーを用意する中、ブルーの選択率はいずれも5割以上。AUTECHの湘南ブルーはすっかりユーザーの間にも定着しているようだ。

今回発表されたAUTECH第9弾目となる新型ノート AUTECH クロスオーバーは、先行するノート AUTECHをベースとしながらも、流行りのクロスオーバーSUVテイストを取り入れ、新型ノートの新たな一面を引き出した。

最低地上高を25mmリフトアップ! SUVテイスト満点な加飾もマッチング良好だ

低重心なイメージのノート AUTECH(左)と並べてみると、追加されたルーフモールの効果もあり数値以上に車高の高さが強調された印象を受ける新型ノート AUTECH クロスオーバー(右)

新型ノート AUTECH クロスオーバーの特徴について、まずは外装から紹介していこう。まずは足回りから。

専用サスペンションを採用し、最低地上高を25mmリフトアップしたのが、新型ノート AUTECH クロスオーバー最大の見どころだ。足元には16インチの専用アルミホイールが組み合わされ、ブラックの前後ホイールアーチやサイドシルプロテクター、ルーフモールと共に、SUVらしいアクティブでタフなイメージを強調した。

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湘南の波間をイメージしたというドットパターンのフロントグリルはノート AUTECHと共通だが、クロスオーバー専用のエンブレムが備わる。

ボディカラーは全8色を設定。中でも、新型ノート AUTECH クロスオーバー専用2トーン色として新採用した「プレミアムホライズンオレンジパールメタリック/ステルスグレーパール」がSUVテイストと良くマッチしている。

ボディカラー:オーロラフレアブルーパール, ボディカラー:ガーネットレッド
ボディカラー:オーロラフレアブルーパール, ボディカラー:ガーネットレッド

もちろんイメージカラーの湘南ブルーも「オーロラフレアブルーパール」の単色に加え、スーパーブラックとの2トーンも用意するほか、「ガーネットレッド カラークリアパール」「オリーブグリーン チタンメタリック」など多彩なカラーから選択出来る。個性を主張するモデルだけに、ボディカラーのチョイスにもこだわりたいところだ。

上質なブラックインテリアには湘南ブルーのアクセントカラーが随所に

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インテリアも、新型ノート AUTECH クロスオーバー独自の仕様となっている。湘南ブルーをイメージしたアクセントカラーの青いステッチが施されるシート素材のレザレット(合皮)こそノート AUTECHと共通だが、内装色のカラーコーディネイトを変えた。

ノート AUTECHのブルーとブラックのコンビカラーに対し、新型ノート AUTECH クロスオーバーではシックなブラック単色。AUTECH CROSSOVERの刺繍が施される。

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シート同様にブルーのステッチで彩られる本革巻きのステアリングホイールも同様。ノート AUTECHがブルーとブラックのコンビカラーなのに対し、新型ノート AUTECH クロスオーバーはブラックだ。

ドアアームレストやセンターアームレスト(当然ブルーのステッチが施される)、助手席インパネのダークウッド調パネルフィニッシャーなど、インテリアの質感を高めるアイテムはノート AUTECHと共有となる。

ノート AUTECHのわずか3万3000円高は安過ぎ! 新型ノートシリーズの中でも大本命モデルとなりそうな予感

新型ノート AUTECH クロスオーバーの価格は、253万7700円から279万6200円(消費税込)。ここまでイメージを変えながら、ベースのノート AUTECHからわずか3万3000円高という設定は、かなりお得に感じられる。

一気にバリエーションが拡がった日産 新型ノートのラインナップの中でも、新型ノート AUTECH クロスオーバーは特に注目の1台となりそうだ。

日産 新型NOTE AUTECH CROSSOVER(ノート オーテック クロスオーバー) 主要スペック(諸元)

ボディサイズ:全長4045mm×全幅1700mm×全高1545mm/ホイールベース:2580mm/最低地上高:(FF)145mm/(4WD)150mm/車両重量:1240kg(FF)/1360kg(4WD)/乗車定員:5名/エンジン種類:HR12DE型 直列3気筒 ガソリンDOHCエンジン/総排気量:1198cc/最高出力:82ps(60kW)/6000rpm/最大トルク:103Nm(10.5kgfm)/4800rpm/フロントモーター最高出力:116ps(85kW)/2900-10341rpm/フロントモーター最大トルク:280Nm(28.6kgfm)/0-2900rpm/(4WD)リアモーター最高出力:68ps(50kW)/4775-10024rpm/リアモーター最大トルク:100Nm(10.2kgfm)/0-4775rpm/動力源主電池:リチウムイオン電池/タイヤサイズ:195/60R16(前後)

※車両は持ち込み登録(AUTECH扱い)/エンジン&モータースペックなどはベース車「ノート X」「X FOUR」の数値を掲載

[筆者:MOTA(モータ)編集部 トクダ トオル/撮影:和田 清志・NISSAN]

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