復旧進む 雲仙温泉街の観光資源PR 九州旅行業者へ説明会

小浜温泉街の足湯で夕日を眺めながらビールを味わうツアー商品を体験する旅行会社の担当者=雲仙市小浜町

 九州の旅行業者を対象に長崎県内の観光商品を提案する「県観光情報説明会・個別相談会」が6、7の両日、雲仙市内で開かれた。同市は、8月の大雨災害からの復旧が進む雲仙温泉街をはじめ市内を周遊するツアーの商品化を呼び掛けた。
 県観光連盟が毎年、県内各地で開催。今年は九州内の旅行会社などから34人が参加。県内14市町と島原半島観光連盟がブースを設けて、それぞれの観光資源を紹介した。
 6日の全体説明会では、雲仙市の担当者が、雲仙と小浜の両温泉街のほか、巨木に囲まれたパワースポットとして会員制交流サイト(SNS)で話題になっている岩戸神社(瑞穂町)や、酒蔵「あい娘酒造」(愛野町)などを紹介。同市観光物産課の宮本大輔参事補は「温泉観光に加えて、これまでスポットを当てていなかった体験型のツアーを提案したい」と話した。
 参加者は夕方、小浜温泉街の足湯「ほっとふっと105」で、夕日を眺めながらビールを味わうツアー商品を体験。南薩観光(鹿児島県)の村方直己さん(36)は「涼しい中で、足湯と夕日を楽しめる今の時期がベストシーズンだと思う」と満足そうに話した。
 7日は観光地視察があり、参加者は災害復旧が進む雲仙温泉街や仁田峠、岩戸神社、あい娘酒造などを訪れた。

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