緊急事態宣言が解除されて街に人出が戻り始める中、集客を後押ししようと、東京・中央区にあるアンテナショップを巡るスタンプラリーが始まりました。
10月7日から始まったアンテナショップのスタンプラリーは2006年から行われている人気のイベントで、今回で16回目です。区内にある22のアンテナショップが参加しています。中央区銀座にある沖縄物産店「銀座わしたショップ本店」でも、店を訪れた多くの人がスタンプを押していました。中央区の田部井久商工観光課長は「コロナの中ですが、少し旅行気分を味わっていただくとともに、区内には魅力ある地域がたくさんあるので、ぜひ多くの人に中央区へと足を運んでもらい、楽しんでもらえれば」と話しています。
10月26日までに15店舗以上のスタンプを集めて応募すると、各店舗からの賞品が抽選で当たり、さらに22店舗のスタンプをコンプリートすると全ての賞品がもらえるチャンスもあります。
店側にとっても集客のきっかけとなることから、スタンプラリーに期待を寄せています。わしたショップの藤原直樹チーフマネジャーは「コロナ禍でちょっと心配していたが緊急事態宣言も明けたので、出足は非常にいい。地方が頑張っている姿をぜひ物産を通じて伝えたいと思っている」といいます。
また、スタンプラリーの冊子には一部の店舗で使用できるクーポン券も付いています。中央区新富にある青森県特産品センターでは酒類以外の商品は5%割引で購入することができます(現金決済のみ)。特産品センターの佐藤奈津子ストアマネジャーは「今年もおいしいリンゴが出始めた。天然キノコもお薦め。青森の山から現地の人たちが採ってきたキノコを仕入れているので味がとても濃い」と話しています。これらのお薦め商品ももちろん5%割引の対象になります。
それぞれの店では感染対策を万全にした上で、多くの客が来ることを願う"期待のイベント”の開始となりました。