宮本恒靖氏が心配するサウジ敗戦ショックの後遺症「結果は変わらない…」

日本代表は立ち直れるのか(ロイター)

カタールW杯アジア最終予選B組第3節(7日=日本時間8日、サウジアラビア・ジッダ)、日本代表はサウジアラビア代表に0―1で敗れ、1勝2敗とし、7大会連続のW杯出場へ崖っ縁に立たされた。試合を中継したスポーツ動画配信大手「DAZN」でゲスト解説を務めた元日本代表主将の宮本恒靖氏(44)は、イレブンの敗戦ショックを懸念した。

日本は後半26分にMF柴崎岳(レガネス)がミスしたバックパスを奪われて痛恨の失点。しかもFW大迫勇也(神戸)が決定機で外すなど、予選3試合でわずか1得点しか取れず、早くも2敗目。森保一監督への風当たりも強まっており、7大会連続のW杯出場に向けて厳しい状況となった。

「DAZN」で解説を務めた元日本代表MF水沼貴史氏(61)は「大きなゲームで試合が決まるのは、いろんな要因はあるが、ミスからだったのは日本にとって残念な部分だった。オーストラリアとの戦いが、これまで以上にギリギリで勝っていかないといけない戦いになる。なかなか良い言葉が見つからないけど、ちょっとショックですね」と振り返った。

また、ゲスト解説の宮本氏は「アウェーでの厳しい試合を戦う『ザ・戦い』はしたが、自分たちに持って来れそうな時間があった中でのミス。どっちに転ぶかわからない試合はしたと思うけど、もう結果は変わらない」と悲痛な声でコメント。その上で「すべてが終わったわけではないですから、もう一回、地に足を着けてやるしかない。結果は変わらないので。切り替えるだけですね」と主張した。

その上で宮本氏は敗戦がイレブンに与える影響を懸念する。「(チームの)空気は重いです。飛行機に乗って帰ってきてもまだ重い」とし「それを変えるのはチームのみんなでしかない。顔を上げてやろうという雰囲気をつくり出せるか。外からでは何でも言えますけど、どう消化して次のステップに進めるのか。代表選手にはそういう責任が付きまとう」と力を込めた。

日本は次戦(12日、埼玉)、強豪オーストラリアと対戦する。正念場となる試合で逆襲できるだろうか。

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