【テニス】錦織圭、球足遅いコートに四苦八苦も初戦突破「最後はいいプレーができた」

錦織圭(ロイター=USA TODAY Sports)

男子テニスの世界ランキング53位・錦織圭(31=日清食品)は7日(日本時間8日)、BNBパリバ・オープン(米カリフォルニア州インディアンウェルズ)のシングルス1回戦で同182位のジョアン・ソウザ(ポルトガル)を6―7(5―7)、6―3、6―2で破り、2回戦に進出した。

序盤から球足の遅いコートへの対応に手を焼き、我慢比べのラリー戦が目立った。第1セットは一進一退の行動となり、タイブレークに突入。最初のサービスゲームでミスを犯し、このセットを落としてしまった。
だが、第2セット以降は立て直した。フォアのウイナーがよく決まり、徐々に主導権を握っていく。自身のファーストサーブ得点率は64%にとどまったが、ソウザのセカンドサーブ得点率37%が物語るように、相手のセカンドサーブでリターンが光った。結局、第2、3セットを連取し、2時間22分の激戦を制した。

試合後、錦織は「1セット目はリズムに乗れず、自分のプレーがなかなかできなかった」と序盤を反省。苦戦した理由について「かなり遅いですね」とサーフェスの特性を挙げた。

「ラリー戦でいつも決まっているショットが決まらず、サーブもリターンを返されたり。USオープンとか、最近の速いサーフェスと違ったコンディションなのでアジャストが必要でした。風も吹いていたので風下の時にいいプレーが出なかったのが今日は悪い点です」

とはいえ、プレー中の対応力は天下一品。第2セット以降は「自分から攻めることを意識した。最後はいいプレーができたと思います」と尻上がりの展開には満足げだった。

2回戦の相手は世界22位のダニエル・エバンズ(英国)。昨年の全仏オープン1回戦で勝利している。

「彼とやるに当たっては遅いコートの方が有利かなと思う。じっくりやりたいと思います」

次は苦戦したコートを味方につけられるか。

© 株式会社東京スポーツ新聞社