福田こうへいがデビュー10周年記念コンサート 人生を彩った名曲の数々を披露!【11月15日再掲載】

演歌歌手の福田こうへいが10周年記念スペシャルコンサートを東京・岩手・大阪で開催した。
コンサートは各地で福田の歌を待ち望むファンたちを魅了する見ごたえのあるステージとなった。
2021年10月7日、東京・港区のメルパルクホール東京で行なわれたステージの模様をレポートする。


10月24日に演歌歌手としてのデビュー10周年を迎える福田(民謡歌手時代を含めると22年目)。当日は新型コロナウィルス対策として入場者数を50%に制限、12時開演のファンクラブ向け公演と16時30分開演の一般向け公演の2公演をあわせて、満員の1500人が会場に詰めかけた。

コンサートは2019年の作品『男川』からスタート。10月5日の作詞家・里村龍一の訃報を受け、コンサート当日に里村の作品に急きょプログラム変更したという。
オープニング後のMCでは「本日は皆さま、ご来場くださいまして本当にありがとうございます。デビュー10周年を迎えまして、様々な方々にこうして応援していただき、今日この舞台を踏むことができました。世の中に流されずに一生懸命皆様に応援していただき、ここまで来れたのも、本当に皆様のおかげでございます。本日も皆様に感謝の気持ちを心から込めまして、歌を届けたいと思います。最後までどうぞよろしくお願いいたします。」と挨拶、続けて2018年に第51回日本作詞大賞を受賞した『天竜流し』、2020年の日本レコード大賞で最優秀歌唱賞を受賞した『筑波の寛太郎』の2曲を披露した。

続いてはこれまで福田がテレビやコンサートなどで披露してきた1000曲以上のカバー曲から、観客からのアンケートなどを集計し作成したリクエストのベストテンを披露。村田英雄『花と竜』北島三郎『竹』といった演歌の名曲から、中島みゆき『糸』などのポップスまで、幅広いジャンルの楽曲を見事に歌い上げ、観客を大いに沸かせた。その後福田は白いスーツに衣装替えし、2021年の最新リリース曲『男の残雪』、2017年の『母ちゃんの浜唄』、2016年の『北の出世船』を披露して第1部を締めくくった。

休憩を挟み第2部は、2014年リリースの『南部のふるさと』からスタート。続いて、東北の四季折々の風景や福田の幼少期の画像を織り交ぜた映像が、ハーモニカの演奏、徳光和夫のナレーションとともに映し出され、福田はハーモニカとのデュエットで童謡『おぼろ月夜』『里の秋』を、バンドとハーモニカとともに三橋美智也『夕焼けとんび』『おさげと花と地蔵さんと』を披露した。

映像は福田の父であり、岩手を代表する民謡歌手である福田岩月、そして母とのエピソードに移る。和装に着替えて再登場した福田は岩手県民謡『渋民荷方節』と秋田県民謡『本荘追分』を朗々と歌い上げた。MCでは「(父と)声もそっくりになっちゃった」と語り、両親との思い出や、両親から授かったものへの感謝を述べた。邦楽の演奏を挟んで赤のスーツで着替えて登場、親子をテーマにした『父子鷹』(2017年)『かんべんナ』(2021年)を情感たっぷりに披露した。

徳光のナレーションを挟み、福田は2012年のデビュー曲『南部蝉しぐれ』を披露。曲明けのMCで、それまでナレーションを務めていた徳光がサプライズでステージに登場し、福田は「実は、4歳の時に生まれて初めて握手した芸能人が徳光さんなんです」というエピソードを明かした。徳光は10年の思い出やデビュー当時のエピソード、先輩の大御所歌手からの福田の評価などの話題で客席を沸かせた。

徳光の曲紹介で、2014年の『峠越え』吉幾三の『門出』を披露、続いてステージはクライマックスに向けて祭りの様相に。ねぶた囃子とともに2019年の『アイヤ子守唄』、そして福田のコンサートのエンディングでは定番となった『みちのく祭り唄』を披露、福田の生演奏による大太鼓の演奏とねぶた囃子が会場を大いに盛り上げた。その後、客席からの盛大なアンコールに応えて福田がステージに再登場、大間のマグロ漁師とのコラボレーションで生まれた、来年初頭にリリース予定の新曲『一番マグロの謳』を歌い上げ、大団円のステージは幕を下ろした。

公演後の取材で福田は、10周年を迎えた心境について「(10年は)あっという間すぎた」と語り、また昨今の新型コロナの感染拡大を受けて「コンサートでのお客様の反応は拍手に限られてしまう状況ですが、自分ならではの、方言を交えてのキャッチボールも早くしたいと思いますし、握手会も早く再開できたらと願っています。ツアー中にいただくお話やお手紙にも応えたいですし、恩返ししたいと思います」と語った。

本公演の曲目については、第1部はこれまでのお客様からのリクエストを軸に構成したと語り、ベストテンにはステージ初披露の曲もあったという。特にリクエスト1位の『イヨマンテの夜』は、今日の日のために取っておいた“隠し球”で、客席からの大きな反応については「最大のご褒美」と感謝の意を述べた。第2部は徳光和夫のナレーションを入れて、ほのぼのとした感じにというイメージで構成、子ども時代や家族の写真がここまで多く登場したのは初めてで、「苦労をかけた家族、両親への恩返しを兼ねて」という思いがあったと語った。

オープニングで披露した『男川』の作詞家、里村龍一とのエピソードについては「お会いしたのはレコーディングの時で、ビーチサンダルでスタジオにいらして驚いたのを覚えています。初対面でありながら、北海道と岩手という北の人間同士ということで意気投合したのが思い出深く、恩返しの一曲としてこの曲でスタートしたいと思い、今日急きょ変更しました」と語った。

福田は次の10年、20年に向けて「自分の歌で、全国の皆様に元気になってほしいと思っています。地元の被災地の人たちには、地元からでた歌手が、10年・20年経って故郷に戻った時に、ひと回り、ふた回り大きくなって帰ってきたなと思ってもらえるように頑張りたいと思います。紅白にも是非返り咲きたいです。岩手に錦を持って帰りたいと思います」と力強く意気込みを語る。来年初頭にリリースされるという新曲をはじめとして、今後の活躍に目を離せない。

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福田こうへい 『祝~祝い唄で泣き笑い~』

2021年9月15日(水)発売

【初回限定盤】

品番:KICX-91139
価格:¥3,600

【通常盤】

品番:KICX-1139
価格:¥3,100

【収録曲】

1.門出
2.祝い船
3.夫婦春秋
4.涙のお立ち酒
5.祝いしぐれ
6.父娘坂
7.祝い酒
8.関東一本〆
9.娘よ
10.寿三杯船
11.祝い節
12.娘に…

■■■初回限定盤仕様■■■

★スリーブケース
★写真集封入
★記念グッズが当たる応募はがき封入(※通常盤と同じ)
【A賞】10周年記念キャンバスクロック
【B賞】直筆サイン入りポスター
【C賞】直筆サイン入り色紙
応募締切:2021年10月29日(金)当日消印有効
※詳しくは、商品封入の応募はがきにてご確認ください

福田こうへい『男の残雪』

発売中

品番:KICM-31027
価格:¥1,400

【収録曲】

1.男の残雪(作詞:坂口照幸/作曲:四方章人/編曲:南郷達也)
2.女舟(作詞:麻こよみ/作曲:花笠 薫/編曲:南郷達也)
3.男の残雪(オリジナルカラオケ)
4.男の残雪(一般用半音下げカラオケ)
5.女舟(オリジナルカラオケ)
6.女舟(一般用半音下げカラオケ)

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