BIGYUKI、4年振りとなる待望の新作から先行シングル「OH」リリース

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HipHopやR&Bではア・トライブ・コールド・クエストやJ・コール、Jazzではマーク・ジュリアナ、ロバート・グラスパー、アントニオ・サンチェスらと共演。これまでに日本人として初めて全米No.1獲得の2作品に参加し、カマシ・ワシントンのツアーに帯同するなど、ジャンルを超えアメリカのミュージック・シーンで活躍するニューヨーク在住のキーボード奏者BIGYUKI。

そんな彼が10月13日にリリースする待望の最新作『Neon Chapter』から、先行シングル「OH」が配信リリース。

「OH」はほぼ全てのパートをBIGYUKIの手で制作し、共同プロデュースのポール・ウィルソンと共に仕上げたという1曲。シンセのフレーズと空間を活かしたリズムトラック、時折コラージュ的に挿入されるサンプリング・ヴォイスが強く印象に残る、BIGYUKI独自の世界を存分に体感出来る仕上がりとなっている。

また、同曲のミュージック・ビデオの公開もスタート。ベトナム在住の新進気鋭のクリエイター、カラム・スコット=ダイソンによるビデオは、「OH」の独特な音世界を見事に表現した必見の出来となっている。

<動画:BIGYUKI - OH (Official Music Video)

アルバム『Neon Chapter』は、フル・アルバムとしては4年振りとなる待望の新作。2020年リリースのEP『2099』でも新たな一面を見せ大きな反響を呼んだBIGYUKIだが、今作でも、ジャズ・ヒップホップ・ソウル・エレクトロニカなどあらゆるジャンルを超越した彼ならではの幅広い曲目がラインナップされ、世界の第一線で活躍を続ける彼による最先端の音楽を堪能することが出来る。

ゲスト・ミュージシャンもアート・リンゼイ、マーク・ジュリアナ、エリック・ハーランド、トパーズ・ジョーンズ、ハトリミホなど現代の米国音楽シーンを代表する錚々たる面子が参加している。また、ケンドリック・ラマー、タイラー・ザ・クリエイター、アール・スウェットシャツなどの作品を担当するマイク・ボッツィがマスタリングを担当している点も注目だ。

本作について、BIGYUKIは「Neon Chapter には、霧が晴れた新しい世界へと向かっていく疾走感やその未来への願いを表現しました。でもそれは手放しの希望だけではなく、自分たちで切り開いていく物だという覚悟も込めて」とコメントしている。

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■BIGYUKI プロフィール
家にあったアップライト・ピアノを玩具がわりに触り始めたことがきっかけで6歳からピアノを習い始める。クラシック・ピアノを学ぶ中で様々なコンクールに出場し、優秀な成績を収め、高校卒業後に奨学金を獲得しアメリカの名門音楽大学“バークリー音楽院”へ入学。入学を機にジャズの理論や演奏法を学んだ。

同級生には、グラミー賞最優秀新人賞を獲得したベーシスト/ヴォーカリストのエスペランサ(・スポルディング)や、故プリンス、トム・ヨークらとも共演を重ねてきた新鋭トランペッター=クリスチャン・スコット、ハービー・ハンコック、パット・メセニーといったジャズ界の大御所から絶大な信頼を得ている名門ブルーノート・レーベル所属のドラマー=ケンドリック・スコットといった有名アーティストがおり、「バークリー在学中に圧倒的な天才を目の当たりにして、自分も同じくらい自由に演奏表現したいと思った」と本人も回顧している。

在学中からボストンのジャズ・クラブで活動したほか、教会音楽へも興味を持ち始め、教会へも演奏活動の場を広げた。

尊敬するミュージシャンのアドバイスもあり、その後いよいよニューヨークへ進出。進出直後は中々仕事に恵まれなかったが、ほどなくニューヨークを拠点にアメリカのヒップホップ・シーンをけん引する大御所アーティスト=タリブ・クウェリと、ネオ・ソウル界で活躍しているシンガー=ビラルのバンドへの加入しニューヨークのシーンでその認知度を上げていった。特にビラルのバンドでは、グラミー賞も受賞し、ヒップホップとジャズを横断するそのユニークなスタイルで絶大な人気を誇るロバート・グラスパーとも共演。ジャズ・シーンにおいてもその存在感を強めていった。

その後ジャズ界で最も権威ある賞である“セロニアス・モンク・コンペティション”で優勝し、ジャズ・シーンにおいて新たなスターといわれているベーシスト=ベン・ウィリアムスのアルバムや、デヴィッド・ボウイのシングル「Sue」やブラッド・メルドーとのデュオ“メリアナ”などなど様々なプロジェクトで話題となったジャズ・ドラマー=マーク・ジュリアナのデビュー作『My Life Starts Now』などへも参加。そのような活動が評価され2016年には大手ジャズ専門誌の『JAZZ TIMES』で読者投票のキーボード奏者部門でハービー・ハンコック、チック・コリア、ロバート・グラスパーと並んで入賞するという快挙を達成した。

またジャズ・シーンだけでなく、R&BやHipHopのシーンでも活躍しているBIGYUKIは、長年レコーディングなどへ協力してきたHipHopのレジェンドであるQティップが所属するグループ=ア・トライブ・コールド・クエストが2016年11月にリリースした新作にして最終アルバム(メンバーであるファイフ・ドーグが2016年3月に逝去したため、実質ラスト・アルバムと称されている)『We Got It from Here… Thank You 4 Your Service』に8曲ミュージシャンとして参加し、3曲Qティップと楽曲を共作、そして1曲楽曲を提供。この作品が全米アルバム・チャート1位を獲得し、オノ・ヨーコ&ジョン・レノン『ダブル・ファンタジー』以来36年ぶり、日本人2人目となる全米1位作品参加の日本人となった。

さらにジェイ・Zが立ち上げたレーベル“ロック・ネイション”の契約第1号アーティストとしてデビューし、ケンドリック・ラマーと並んで現在HipHopシーンで最も注目されるアーティスト/プロデューサー=J. Coleの2016年リリースの最新作『4 Your Eyes Only』にもミュージシャンとして参加。同作も全米1位を獲得。日本人としては初めて全米1位2作品に参加するという快挙を達成した。

さらにはアメリカCBSの人気トーク番組“The Late Show with Stephen Colbert”のハウスバンドに抜擢され様々なアーティストと共演を果たしつつ、今年2月には黒人文化を発信するコミュニティ=Afropunkが主催した、ブラック・ミュージックの聖地“アポロ・シアター”でのコンサートで、ロバート・グラスパーを筆頭に数多くの黒人ミュージシャンが参加した中ただ1人、黒人以外のアーティストとして参加するなど、日本人ながらブラック・ミュージック・シーンの旗手ともいえる活躍を見せる、ジャズ~ソウル~ヒップホップが交差するニューヨークのミュージック・シーンで“現在最も注目されているアーティスト”だ。

■リリース情報

BIGYUKI ニュー・アルバム『Neon Chapter』
2021年10月13日発売 UCCU-1653 ¥2,750(税込)
予約・デジタル配信などはこちら→jazz.lnk.to/BIGYUKI_NCPR

収録曲目:
1. Neon Chapter (feat. Arto Lindsay, Yasushi Nakamura, Eric Harland, Craig Hill)
2. Watermelon Juice (feat. Paul Wilson)
3. Tired N Wired (feat. Miho Hatori, Jonathan Mones)
4. OH
5. Let it Go (feat. Rosehardt)
6. MMM
7. Theia (feat. Yasushi Nakamura, Eric Harland, Randy Runyon)
8. LTWRK (feat. Paul Wilson)
9. Duck Sauce (feat. Mark Guiliana)
10. Storm (feat. Topaz Jones, Miho Hatori, Blaque Dynamite)

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