6年ぶりに浅草花やしき裏に特設テント劇場が復活! 現代演劇の巨人、唐十郎の最高傑作 唐版 風の又三郎 再演!

劇団唐ゼミ☆が、 昨年の秋、 大好評を博した『唐版 風の又三郎』を再演。 2020年の公演では、 劇団創立15周年・第30回特別公演として唐作品の金字塔『唐版 風の又三郎』に挑戦。 新型コロナウイルス対策により客席数を縮小せざるを得ない状況だったが、 半屋外という環境を利用した感染予防対策、 劇団史上最大規模の仕掛け、 スピーディーかつ精緻な熱演によって、 公演途中から再演を望む声を多数頂き、 大きな反響を呼んだ。 千秋楽には数年ぶりに公の場に姿を表した唐十郎が登壇、 その健在ぶりも再度ニュースとなり、 予測しなかった災厄に喘ぐ多くの演劇人に勇気を与えた。 演出は前作に引き続き唐十郎の愛弟子、 新国立劇場最年少演出家記録も持つ中野敦之、 登場人物の造形、 科白の機微、 物語の変遷、 作者である師匠唐十郎がこの戯曲を通して表したかった作家的野心を余すところなく表現。 より多くの方々に目撃してもらうため、 再演が決定。

あらすじ

宇都宮のホステス「エリカ」は、 客である航空自衛官「高田三郎」に恋するが、 高田は隊の戦闘機を乗り逃げし、 海の藻屑と消える。 どうしても高田を思いきれぬエリカは、 彼の死の謎を追って元の上司たちが転職している代々木のテイタン(帝國探偵社)に辿り着く。 そこが女人禁制ゆえに、 男装して探偵たちに迫るエリカだったが、 名前を訊かれ、 とっさに「風の又三郎」を名乗ってしまう。 一方、 精神病院を脱走した熱烈な宮沢賢治読者の青年「織部」は、 男装のエリカを見かけ、 思わず「風の又三郎さんではありませんか?」と問いかける。 偶然一致した呼び名をきっかけに協力するようになった二人は、 帝國探偵社の奥で、 棺に眠る高田三郎に辿り着くが・・・。

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