菅内閣の支持率は3割強でフィニッシュ 9月世論調査まとめ

9月中に行われ、有効回答数や回答を公開している報道機関9社、および選挙ドットコム・JX通信社の世論調査の結果をまとめ、比較しました。なお、各社の調査日や手法は異なるため、あくまでも参考値としてご覧ください。
※日本経済新聞・テレビ東京は2回調査を行っていますが、ここでは9月23~25日に行われた調査を参照します。

内閣支持率はやや回復し、3割強でフィニッシュ

先日、9月29日に行われた自民党の総裁選挙で岸田文雄氏が新総裁に選出され、菅内閣はおよそ1年で幕を閉じることになりました。9月に行われた最後の菅内閣の支持率の調査では、「ねぎらい」の意味もあってか、多くの調査で支持率が上昇することになりました。

もっとも上昇したのは毎日新聞・社会調査研究センターの調査で、前回8月28日の調査より11ポイント上昇の37.0%となりました。反対に、もっとも低下したのは読売新聞・日本テレビの調査で、前回8月7-9日の調査より4ポイント低下の31.0%となっています。

内閣不支持率は内閣支持率と対照的に、多くの調査で前回よりも低下しています。もっとも上昇したのは共同通信の調査で、前回8月14-16日の調査より7.9ポイント上昇の58.5%になりました。反対に、もっとも低下したのは毎日新聞・社会調査研究センターの調査で、前回の調査より11ポイント低下の55.0%になりました。

自民党の支持率は大幅に上昇、立憲民主党は変化なし

与党である自民党の支持率は、新総裁、つまり新首相の誕生に期待してか(といっても、各社の調査の時点では誰が新総裁になるかは確定していませんでしたが)、すべての調査で支持率が上昇しています。

もっとも上昇したのは毎日新聞・社会調査研究センターの調査で、前回より11ポイント上昇の37.0%になりました。ついで上昇したのは日本経済新聞・テレビ東京の調査で、8月27-29日の調査より8ポイント上昇の47.0%となっています。 

野党第一党である立憲民主党の支持率は、全体を通してはほぼ変化はありません。個別の調査に目を向けると、もっとも支持率が上昇したのは読売新聞・日本テレビの調査で、前回の調査より2ポイント上昇の7.0%となりました。反対に、もっとも支持率が低下したのは日本経済新聞・テレビ東京の調査で、8月の調査より3ポイント低下の8.0%となっています。

10月4日に発足した岸田内閣ですが、まずは10月の衆議院総選挙という、大きな課題がいきなりのしかかります。選挙までのおよそ1ヶ月で、国政はどのような動きを見せるでしょうか。

<参考>
JNN(TBSテレビ) 世論調査(9月4~5日実施、回答数1237)
読売新聞・日本テレビ 世論調査(9月4~5日実施、回答数1142)
共同通信 世論調査(9月4~5日実施、回答数1071)
朝日新聞 世論調査(9月11~12日実施、回答数1477)
NHK 世論調査(9月10~12日実施、回答数1227)
選挙ドットコム・JX通信社 世論調査(9月11~12日実施、回答数994)
時事通信 世論調査(9月10~13日実施、回答数1284)
毎日新聞・社会調査研究センター 世論調査(9月18日実施、回答数1043)
ANN(テレビ朝日) 世論調査(9月18~19日実施、回答数1061)
日本経済新聞・テレビ東京 世論調査(9月23~25日実施、回答数996)
(データ分析・執筆協力:若林良)

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