今年の〝年末年始の顔〟になる? 長年にわたって不仲で有名だったベテラン漫才コンビ「おぼん・こぼん」が、先日放送されたTBS系「水曜日のダウンタウン」で〝歴史的和解〟を果たしたことで、〝再ブレーク〟の期待が高まっている。おぼん・こぼんと言えば、1980年から約2年間続いた〝漫才ブーム〟で名を馳せたが、ここに来て再びテレビやイベント等に引っ張りだことなりそうだ。
ともに大阪出身のおぼん(72)とこぼん(72)は、高校の同級生。まだ高校在学中の65年にコンビを組んだ。当時の大阪出身のコンビとしては珍しく、18歳で上京して東京を拠点に活動した。
しばらく売れない時代が続いたが、80年に日本テレビ系の「お笑いスター誕生」で10週連続勝ち抜いて注目され、同年始まった漫才ブームにも乗り、一気に売れっ子漫才師となった。
その後も東京の演芸場を中心に活動したが、最近は漫才の内容よりも「仲が悪い」ということで有名になった。それでも漫才は続けてきたが、舞台を降りると会話どころか目も合わせない状態が約10年も続いたという。
そんななか「水曜日のダウンタウン」が、同じ漫才協会に所属するナイツを見届け人に起用し、9月29日、今月6日と2週にわたって関係修復企画「おぼん・こぼん THE FINAL」を放送。ここでようやく仲直りし、6日の放送では2人でネタ合わせして漫才を披露するシーンが放送された。
この〝歴史的和解〟は大きな話題となり、ツイッターのトレンドワードで「おぼんこぼん」が2週連続で1位となったほど。こうした状況に「おぼん・こぼんにオファーが殺到するのは間違いない」と指摘するのはテレビ局関係者だ。
「ここ数年、不仲が話題になってたし、番組に呼ばれてもおかしくなかったが、呼んだところでガチで仲が悪いから打ち合わせもできない。本番中に本気でケンカされても困るので、『水曜日のダウンタウン』以外はどこもオファーしなかった」
ところが今回、ようやく仲直りできたことで、状況は変わってきそうだという。
「時期的に、年末年始特番の収録が11月上旬から始まるので、年末年始のネタ番組には間違いなく呼ばれるだろう。仲直りしたことが話題になってるから、番組サイドとしては絶対に呼びたい。ただ、まだケンカする可能性もありそうなので、なだめる役目としてナイツは一緒に出てほしいけど(笑い)」
おぼん・こぼんの仲直りを機に、ネタ番組だけでなくこんな企画もできそうだとか。
「往年の漫才ブームの特集ですよ。もちろん、もう亡くなったり解散してしまったコンビもあるけど、ザ・ぼんちやオール阪神・巨人、西川のりお・上方よしおなど、今でも活躍しているコンビは多い。最近はコンビで活動してないけど、ツービートやB&Bも一夜だけ復活することは可能でしょう」(制作会社関係者)
こんな共演も期待されている。
「とんねるずが売れる前、おぼん・こぼんにお世話になった話は有名。実はとんねるずも、長く不仲が噂されたコンビだが最近、石橋貴明のユーチューブチャンネルに木梨憲武が出演して話題になった。ここでおぼん・こぼんと共演したら話題になりそう」(前同)
思わぬ特需はいつまで続くか。