“不支持率”上昇の森保ジャパンを前園真聖が緊急ジャッジ「リスク冒してもゴールを奪う姿勢を」

古橋(左)に厳しい表情で激を飛ばす森保監督(ロイター)

日本代表が7日(日本時間8日)のカタールW杯アジア最終予選サウジアラビア戦(ジッダ)に敗れて、7大会連続のW杯出場に暗雲が垂れ込めている。次戦の最終予選オーストラリア戦(12日、埼玉)を前に森保一監督(53)の〝不支持率〟もさらなる高まりを見せており、不穏なムードが漂う。そんな状況の中、本紙評論家の元日本代表MF前園真聖氏(47=元MF)が森保ジャパンに緊急ジャッジを下した。

【前園真聖 Zoom up】決して格上ではないサウジアラビアに敗れた結果は残念と言わざるを得ません。

アウェーの戦いでは失点をしないように慎重な戦いが求められますが、消極的なプレーをするのとは違います。そこは気になりました。ゴールを奪って勝たなければいけないところ、チームのベクトルがゴールへと向かわず、後ろ向きな姿勢が目立っていたように感じました。

MF柴崎岳(レガネス)のバックパスからの失点シーン。ミスをしたのは柴崎ですが、チーム全体の流れが後ろ向きになっていたことにも関係があります。それに積極的に仕掛ける部分が少なかったことで、相手に脅威を与えられず、サウジを勢いづかせることにもつながりました。

やはり勝ち点3が絶対に求められるオーストラリア戦では、多少のリスクを冒しても序盤からゴールを奪いにいく姿勢でいってほしいです。サウジ戦でもチャンスはつくっていましたが、1人の仕掛けに3、4人が連動するような攻撃は見られませんでしたし、そこは修正してほしいですね。

選手をどこで使うのかも気になりました。選手は所属クラブで活躍するから代表に呼ばれるわけで、その選手の適材適所で起用しないと意味がありません。そういう意味でFW古橋亨梧(セルティック)の左サイドは「またか」の印象。中でプレーしていたときにチャンスがありましたからね。

以前も指摘しましたが、交代選手を同じフォーメーションで決まったところにはめていくだけでなく、布陣を変えるとか入った選手が生きるやり方を目指していくのがベターだと思います。代表クラスになれば、さまざまなシステムに対応できるはずですし、次に注目したいと思います。

こういう結果になって周囲が騒がしくなっていますが、選手には結果で雑音を封印する活躍を期待します。

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