『ホワット・イフ』第9話レビュー ついに最終回! エピソードが交わり、伏線が回収される展開に鳥肌!

イラスト:じきどらむ

世界中のマーベルファンが待っていたマーベルスタジオ初のオリジナルアニメーションシリーズ『ホワット・イフ…?』がディズニー+で配信されています。

「MCUで登場したキャラクターがもしも別の運命を歩んでいたら」というヒーローたちの“もしも”を描く本シリーズは『アイアンマン』から『アベンジャーズ/エンドゲーム』までのインフィニティ・サーガ全23作品中から選りすぐりの“もしも”が全18話で制作されています。

そんな“もしもの物語”をマーベルが三度の飯より大好きな私じきどらむが、毎週作品の魅力を書いてきました。そんな本シリーズが今週、シーズン1の最終回を迎えたので熱意を込めて最後まで書いていきます。宜しくお願い致します!


第9話『もしも…?ウォッチャーが誓いを破ったら?』レビュー

第9話目の“もしも” は【もしも…世界の観測者であるウォッチャーのウアトゥがインフィニティ・ウルトロンの力を恐れ〈現実に干渉しない〉という誓いを破り、本シリーズの過去のエピソードで紹介された様々な世界線のヒーローを集結させたら】です!

まず初めに、今回登場するヒーローたちをご紹介致します!

第8話の最後にウォッチャーが〈現実に干渉しない〉という誓いを破り、闇堕ちしたドクター・ストレンジ・スプリームに助けを求めていました。今作では冒頭からウォッチャー自らがインフィニティ・ウルトロンを倒すメンバーを集結させる為に、過去のエピソードに登場した各世界線を訪れていきます!

第9話の“もしも”では特に交わることのない世界線のヒーローたちがインフィニティ・ウルトロンを倒すという共通の目的を持って、命をかけて戦う姿に胸が熱くなりました。それぞれの世界線の行方をウォッチャーと共に観測してきた私たちにとって、絶望を経験してきたヒーローたちが全宇宙の生命を助ける為にチーム一丸となって戦っている姿に思わず涙を流してしまいます。

第8話の“もしも”で強く感じた事は未来の仲間を見捨てるなです。本シリーズで語り手であるウォッチャーは、第4の壁を超えて我々に語りかけてきます。喋りすぎてしまうので第4話でも闇落ちしたドクターストレンジにも存在を認識されていました。今作でもインフィニティ・ウルトロンがウォッチャーの存在に気づき、ウォッチャーが隠れていたネクサス・オブ・オール・リアリティーズに侵入してきます。ここはマルチバースが交差する宇宙のどこかで、この場所を制してしまえばマルチバースを制したと言っても過言ではありません!

また、バラバラになっていると思われていた『ホワット・イフ』の各エピソードが交わり、いくつもの伏線が回収されていく展開に鳥肌が立ち、完璧なシーズン1を作り上げたマーベル・スタジオの凄さを改めて実感しました…!


次回予告

シーズン1である全9話の配信が今週で終了致しました。『ホワット・イフ』は2シーズンで構成されているので、残りの9話は2022年にDisney +で配信される予定です!

『スパイダーマン/ノー・ウェイ・ホーム』でMCU正式にマルチバースの存在が描かれる予定なので、本作を復習して新作に備えてください…!


じきどらむ
映画の魅力に取り憑かれた20代の映画ライター。デザイン系の大学卒業後、本業以外の全ての時間を映画に注ぎ込み、映画・アニメやイベントの体験レビュー等をnoteにて執筆。相棒はポップコーンとジンジャエール。

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