【スターダム】復帰勝利の葉月を直撃 引退試合と同じコスチューム、メイクで復帰戦を戦った理由

場外のコグマ(右)にトペを放つ葉月(東スポWeb)

女子プロレス「スターダム」9日の大阪城ホール大会で、2019年12月に引退した葉月(24)が復帰戦に臨み、勝利。その大舞台で身を包んだコスチュームには、過去と向き合う決意が秘められていた

約2年半ぶりのリングで相対したのは、同期コグマ。引退時に団体への不満を口にしており、賛否ある復帰戦に葉月はあえて引退試合と同じ大江戸隊時代のコスチュームとメイクで臨んだ。

序盤はコグマの猛攻を葉月が受ける展開に。それでもバックブリーカーで動きを止めてから、エプロンでのDDTをロープ越しに決めて反撃した。

その後一進一退の攻防になり、雪崩式ダイヤモンドカッターやジャーマンスープレックスで追い込まれる場面もあったが、最後は垂直落下式ブレーンバスターでマットに突き刺して3カウントを奪い自ら復帰を祝福した。

試合後「やっぱりプロレスは最高だ! 今日、すごい不安があったんですけど、戻ってきて良かったと思いました。コグマ、私の復帰戦の相手を務めてくれてありがとう」と絶叫。さらにコグマに「組むのが運命なんじゃないですか?」と、17日の東京・後楽園ホール大会で開幕するタッグリーグ「ゴッデス・オブ・スターダム」出撃を呼び掛ける。

これに「負けて悔しいっていうより嬉しい」と号泣していたコグマも応じ、出撃が決まった。

なお、その後本紙の直撃に応じた葉月は、引退試合と同じコスチュームとメイクで試合に臨んだ理由を「過去を引きずっているわけではないです。ただ(このコスチュームを着ていた)大江戸隊で私は変われたので、その過去を大事に前に進むっていう思いです。過去があったからこその今があるので」と、過去を背負う覚悟だったと告白。さらに「しばらくはこのままいく? そうですね。ある日急にガラッと変わるかもしれませんが、当分はこのままのつもりです」と明かした。新生・葉月がどれだけの存在感を示せるか、注目だ。

© 株式会社東京スポーツ新聞社