ボルテックスとセプトンが提携し、スマートライダーとAIでV2Iソリューションを実現

英国ウェストミッドランズの革新的なプロジェクトは、バスを移動式道路検査ツールに変え、より安全でグリーンでスマートな都市の構築に貢献

米カリフォルニア州サンノゼ--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) -- スマートライダー・ソリューションの革新的プロバイダーのセプトン・テクノロジー(セプトン)と、英国のIoTソリューション企業のボルテックスIoT(ボルテックス)は、英国のバスをリアルタイム道路検査ツールに変えて都市資産管理のためのライダーベースのビークル・ツー・インフラストラクチャー(V2I)ソリューションを実現するために、両社のスキルを組み合わせました。

ボルテックスの受賞歴のあるライダーを搭載した連続都市スキャナー・システム(CURBS)は、5G無線技術を用いて道路管理チームにデータを送信することで、路面のくぼみや損傷、道路脇の欠陥といった特定の状況をリアルタイムで特定することができ、資産やインフラストラクチャーの管理を可能にします。

このソリューションは、人工知能と機械学習をセプトンのVista®-P60高解像度ライダー・センサーと共に使用し、都市環境の詳細な地図を作成します。これは、CURBS製品を車両に取り付けることで、リアルタイムの3Dスキャンと動的モニタリング・システムを実現するものです。バス車両、ごみ収集車、移動式執行車両といった公共車両に取り付けられたライダー搭載CURBS製品は、修理が必要と思われる箇所を保守チームに正確に示すことができるため、問題を早期に特定することができます。

CURBSは、処理された情報を5Gネットワークでストリーミングします。重要な点として、この情報は、道路保守などのサービスにリアルタイムの洞察を提供するだけでなく、事故の起こりやすい地域での予防措置や交通効率の改善など、交通管理の最適化を目的としたインテリジェントな意思決定も推進します。想定されているこのような改善は、最終的には炭素排出を削減し、都市をより安全でスマートなものにすることを目的としています。

このソリューションのパイロット版は現在、英国政府がスポンサーとなっている5Gプログラム「WM5G」の一環としてウェストミッドランズで実施されており、ボルテックスは、ナショナル・エクスプレスおよびBTと協力しています。

WM5Gトランスポートのプロジェクトマネジャーのデビッド・コナー氏は、次のように述べています。「WM5Gトランスポートのチームの使命は、地域内の5Gイノベーションを支え、交通網をより安全で持続可能にし、利用者にとってより直感的なものにすることです。CURBSプロジェクトは、都市のスマート化と接続性の向上においてウェストミッドランズが国内の先頭を歩んでいることを示す好例です。大量のライダーやカメラのデータを送信する強力な接続を実現することで、5Gは道路の安全性の向上やスマートシティーの開発の支援に必要な洞察を提供できる3Dマップの生成に役立ちます。」

ボルテックスはまた、交通違反の取り締まりやスマートシティー管理を行うマーストン・ホールディングスとの間でも、さらなる展開を予定しています。

ボルテックスの共同設立者で最高経営責任者(CEO)のエイドリアン・サットン氏は、次のように述べています。「車両がますます賢くなる中で、都市のインフラストラクチャーにも、同様のインテリジェンスを実現するための次世代イノベーションが求められています。CURBSのようなスマートシティー・ソリューションは、私たちの町や都市で当たり前のものになるでしょう。」

「公共機関は、都市環境を管理するための効率的で拡張性のある方法を必要としており、脱炭素化、持続可能性、気候変動といった問題が重視されるにつれて、これはますます重要になっています。」

「その中心となるものが、デジタル変革であり、コネクテッド・テクノロジーとデータ・アナリティクスがリアルタイムでの資産管理にもたらす可能性です。ビッグ・データの利用が拡大することで、迅速な都市計画やダイナミックな意思決定が推進されます。ここでは知覚が鍵であり、現実の都市環境で正確な3Dデータを作成できるものは、ライダー以外にありません。特にセプトンが開発した最先端のライダー・ソリューションは、高解像度と長距離を兼ね備える一方で、センサーの頑健性と信頼性を実現しており、この種のアプリケーションに理想的なセンサーとなっています。」

CURBSはセプトンのVista-P60センサーを採用することで、数多くのメリットを享受しています。第一に、ライダーはさまざまな天候や照度条件の中で精度と回復力を発揮します。一方、カメラは十分な光がないと効果が出ず、強い光では見えなくなってしまいます。カメラは2次元の画像を提供するだけで、一般的には正確な大きさや位置の情報は得られないため、有用な情報を抽出するために画像を処理する追加のコンピューティング資源が必要となります。そのため、大きな帯域幅が必要となり、ラグが発生する可能性があります。

第二に、ライダー・データは完全に匿名化されているため、市民のプライバシーが守られ、データ管理やセキュリティーのプロトコルを追加する必要がありません。ライダーは生体情報データを収集しないため、ライダーの点群を可視化しても個人的特徴を識別することはできません。

最後に、Vista-P60ライダーは、セプトンが特許を有するマイクロ・モーション技術(MMT®)を搭載し、非回転、ミラーレス、フリクションレスとなっています。これにより、高性能ながら低消費電力で小型のソリューションを提供することが可能であり、統合や保守にかかる費用の削減に貢献します。Vista-P60ライダーの拡張性は、CURBSのようなV2Iスマートシティー・アプリケーションに最適です。

セプトンのCEOのジュン・ペイ博士は、次のように説明しています。「高度なセンサー技術は、安全で正確かつインテリジェントな交通システムの開発において、ますます重要な役割を果たしています。当社のMMTベースのライダー・ソリューションを用いて、ボルテックスと提携し、CURBSによって世界中の町や都市がすべての人にとってより安全でグリーンで効率的になることを支援するという使命を果たすことを嬉しく思います。」

セプトンは、10月11~15日にドイツ・ハンブルクで開催されるITS世界会議2021に参加します。セプトンとボルテックスの提携や、スマートシティー・アプリケーション向けのライダー・ソリューションについては、ブースB7-135にお越しください。

セプトン・テクノロジーについて

セプトンは、自動車(ADAS/AV)、スマート シティスマートスペース、スマートインダストリー用途など多様な市場向けに最先端のインテリジェントLidarベース・ソリューションを提供しています。セプトンが特許を取得したMMT®ベースのLidar技術は、スマートアプリケーション向けに長距離・高解像度の3D認知を提供する、信頼性の高い、拡張性と費用対効果に優れたソリューションを実現します。

2016年に設立され、幅広い最先端Lidar・イメージング技術について合わせて20年超の経験を有する業界のベテランが率いるセプトンは、大量市場向けの高性能かつ高品質なLidarソリューションの商業化に注力しています。米国カリフォルニア州サンノゼに本社を構え、ドイツ、カナダ、日本、インド、中国に拠点を置き、世界的な顧客基盤は急速に拡大しています。詳細についてはウェブサイト(www.cepton.com)をご覧いただき、TwitterLinkedInで当社をフォローしてください。

ボルテックスIoTについて

ボルテックスは、スマートシティー技術の最先端で市場をリードする若くダイナミックな企業です。当社は環境センサーやネットワーク、データ・ソリューションを構築し、脱炭素化の取り組みを世界中で支援しています。最新のIoT、AI、5G、LiDAR技術を専門とするボルテックスは、スマートシティーおよびスマート・インフラストラクチャーの効率性、安全性、環境性を高めます。

重要なところを監視し、必要なところで行動する。ボルテックスのセンサー技術は、可視性を最大化し、企業がよりスマートな意思決定を始めるために必要な実用的データを提供することを目的としています。大気質モニタリング、ビークル・ツー・インフラストラクチャー・スキャン、遠隔インフラストラクチャー管理、スマート駐車システムは、漸進的なスマートシティー管理に向けたボルテックスのオーダーメイド・ソリューションです。AIを搭載し、高度に安全な分散型メッシュネットワークによって実現されたボルテックスのすべての製品は、信頼性、拡張性、そして環境的に持続可能な展開を保証します。

イノベーションの基盤の上に設立されたボルテックスの高度に熟練したエンジニア・チーム、技術者、そして経営陣は、今日のお客さまのために、明日のエコスマートな製品を開発し続けています。詳細情報については、www.vortexiot.comをご覧ください。

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