復興願うキバナコスモス 栃木で見頃

大平地域で咲くキバナコスモス

 【栃木】2019年の台風19号の被害を受けた大平地域で、復興を願うキバナコスモスが見頃を迎えた。

 大平町下皆川のJR両毛線沿いの農地は、台風19号による永野川の堤防決壊で浸水。復興の願いを込め、市と地域住民などがつくる「下皆川環境保全会」は昨年、種まきを始めた。今年も8月上旬に会員ら約10人が農地約4千平方メートルに4キロほどの種をまき、除草作業などを行ってきた。9月下旬に花を付け始めたという。

 9日は、少し肌寒い秋風が吹く中、オレンジ色や黄色のコスモスが訪れた人々の目を楽しませた。

 同会の富田和夫(とみたかずお)会長(70)は「復興も進んだ。コスモスを見にきて心を癒やしてください」と笑顔を見せた。今月下旬ごろまでが見頃だという。

大平地域で咲くキバナコスモス
大平地域で咲くキバナコスモス
大平地域で咲くキバナコスモス

© 株式会社下野新聞社