格闘技イベント「RIZIN.31」(24日、神奈川・ぴあアリーナMM)のメインで牛久絢太郎(26)を迎え、初防衛戦を行うRIZINフェザー級王者の斎藤裕(34)がインタビューに応じた。先方の都合で対戦が消滅したクレベル・コイケ(31=ブラジル)への冷静な思いと、海外を見据えた今後の展望は――。
【斎藤裕インタビュー(2)】
――先方の都合で今回試合が流れたクレベル・コイケについては、どう思うか
斎藤 なんか〝我々とは違う感覚をお持ちの方なのかなあ〟とはずっと思っていて(苦笑い)。興行の日程も決まっているし、タイムリミットって多分あるはずなんで。「(試合をやるのかやらないのか)どっちなんだろう」っていう期間は長かった気がします。
――王者としては彼と手を合わせたいのか
斎藤 (一時期は)流れ的にも〝クレベル選手とやるしかない!〟って感じで、だったら僕も「やりましょう!」って感じだったんですけど…。ここを逃すと(次は)ない気がするんで。だったらこだわる必要ないかなって思ってます。
――〝受けて立つ〟試合が多い印象だが、逆に自ら「こいつと戦いたい」とか「こういう試合がしたい」という希望は
斎藤 あまり「誰々とやりたい」みたいなのってなくて。今までも「この人だからいい」「この人だからいやだ」みたいのは言ってこなかったので、その時で合った人とやるというスタンスでいたんですけど。(やりたいのは)挑めるような戦いですね。それこそ壮絶に打ちのめしてくれるような選手と出会えたら…と、思うことはあります。それくらい魅力のある強い選手とやる時って、自分もマックス以上にやらないといけないので。そういう戦いがしたいですね。
――1つ間違えば惨敗する可能性のある相手に勝ちたいと
斎藤 超えていきたいですね。
――そういう意味では海外の強豪との戦いも
斎藤 堀口(恭司)選手がRIZINとの契約にありながらベラトールに行くというのができたので、そこの交流というのは選手としての高みだなと思います。
――米格闘技イベント「ベラトール」のトップランカーやチャンピオンとやりたいと
斎藤 (うなずいて)強いですけどね、本当に。
――そういう意味でも年内はガツンと国内敵なし状態であることを示しておきたい
斎藤 上位陣というか、ベルトに絡むくらいの選手たちと一通りやれば、そういった話も出てくるかもしれないですよね。