ロマンスカーミュージアムで特別イベント 「探検隊」が普段入れない施設に潜入 神奈川・海老名

ロマンスカーの台車を見学する参加者=海老名検車区

 10月14日の「鉄道の日」にちなみ、小田急電鉄のシンボル・特急ロマンスカーの魅力や運行に関わる人たちを知ってもらう特別イベントが9日、小田急線海老名駅近くのロマンスカーミュージアム(神奈川県海老名市めぐみ町)で開かれた。普段は入れない車両基地で、洗車や点検作業を間近で見学した親子連れらはその様子に驚いたり、写真に収めたりしていた。

 特別イベント「ロマンスカー探検隊」には、事前に申し込んだ親子連れや鉄道ファンら15人が参加。ガイドは元ロマンスカー運転士の高橋孝夫館長が務めた。

 ミュージアムに隣接する海老名検車区で、ロマンスカー「EXEα」が洗車装置を通る様子や、機械では洗えない正面の窓をモップで洗う作業を見学。職員が台車のボルトの緩みなどがないか点検するため、ハンマーでボルトをたたいた際には「カーン」という音が響き、参加者は耳を澄ませて聞いていた。

 高橋館長は「ロマンスカーに限らず、電車の運行には運転士や車掌以外にも多くの人が、力を合わせて安全運行に努めていることを知ってほしい」と話した。参加した大磯町の男児(9)は「間近で洗車を見たのは初めてで、迫力があった。自分たちが乗る電車には多くの人が関わっていることを知ったので、感謝の気持ちを持って乗りたい」と笑顔で話した。

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