ポージーが目指す4つ目のリング ヤンキース除くと過去6人だけ

バスター・ポージー(ジャイアンツ)はこれまでに2010年、2012年、2014年と3度のワールドシリーズ制覇を経験している。今季は4つ目のチャンピオン・リングを目指しているが、同一球団で4度の世界一を経験した選手はヤンキースを除くと意外なほどに少なく、過去に6人しかいないという。コロナ禍で全休した昨季から2年ぶりに復帰し、チームを球団史上最多の107勝での地区優勝に導いた名捕手ポージー。ジャイアンツの選手として4つ目のリングを獲得し、球史に名を刻むことはできるだろうか。

メジャーリーグ公式サイトのサラ・ラングス記者によると、同一球団で4度の世界一を経験した選手はヤンキースの62人(!)を除くとドジャースの3人(ジム・ギリアム、サンディ・コーファックス、ジョニー・ポドレス)とデッドボール時代にプレーした3人(レッドソックスのハイニー・ワグナーとハリー・フーパー、アスレチックスのエディ・コリンズ)の合計6人だけだという。

チャンピオン・リングをどの選手に授与するかは球団の裁量によって異なるため、ラングスは世界一になったチームでその年のレギュラーシーズンで1試合以上に出場した選手を対象としている。よって、各選手が実際に保持しているリングの数とは一致しないケースもある。また、リングの贈呈をスタートしたチームは1922年のジャイアンツと言われており、デッドボール時代の3人は実際にはリングを持っていないということになる。

ドジャースの3人のうち、ギリアムは1955年、1959年、1963年、1965年のワールドシリーズに出場して世界一になっているが、コーファックスは1955年はレギュラーシーズンの出場のみ、ポドレスも1965年はレギュラーシーズンの出場のみである。また、この3人も両リーグで東西2地区制が導入されてポストシーズンが拡大される1969年より前の話であり、地区制が導入された1969年以降に同一球団で4度の世界一を経験した選手はヤンキースを除くと1人もいない。ポージーが地区制導入後ではヤンキース以外で初の快挙を達成できるか注目だ。

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