「W杯の2年開催はバカ、スーパーリーグより悪」 ボバン、ヴェンゲルを斬る

かつてミランでプレーしたクロアチア代表MFズヴォニミル・ボバン。

53歳になった同氏は現在、UEFAでディレクター職を務めている。

そのボバン氏が、FIFAやアーセン・ヴェンゲル氏が提案しているワールドカップを2年ごとに開催する案に噛み付いた。

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『Gazzetta dello Sport』 のインタビューで「FIFAのアイデアは欧州スーパーリーグ構想より悪い」などと語ったそう。

ズヴォニミル・ボバン(UEFAディレクター)

「(欧州スーパーリーグ構想は)人々によって阻止された恥ずべき試みだ。UEFAやチェフリン会長の対応を誇りに思う。

あれは価値観や歴史、伝統やアイデンティティなど我がスポーツの重要な側面を忘れてしまった少数の人間のビジネス的利益によって推進されたものだった。

彼らはクラブのリーダーたちが常に考慮すべき社会的、文化的な責任を考えていなかった。全てはこれらの億万長者がクラブの会計管理を誤ったことのせいだ。

彼らは無責任だ。自分たちのために全てを欲しがった。価値観を捨てて、サッカーを“アメリカ的なスポーツ”にしようとした」

「私はサッカーを改善させる新しいことには賛成の立場だが、ただ単に変化させることに躍起なることはありえない。

サッカーが愛される理由は、それほど変わってこなかったからでもある。

FIFAのインファンティーノ会長とアーセン・ヴェンゲルのアイデアは馬鹿馬鹿しいし、スーパーリーグ構想よりも悪いものだ。

選手、リーグ、クラブにとって悪い、大会の魅力的にも。誰にも敬意を払っていない。

何十年もかけて作り上げてきたサッカー界のピラミッドと組織を破壊するものだ。

UEFAはより金が得られるとしても、2年ごとのEURO開催を提案することはありえない」

「彼(ヴェンゲル)は、より多くの金と権力をもたらし、病んだ野望を叶えるだけだということを理解していない。

サッカーはインファンティーノやヴェンゲルのものではない。私やあなたたちのものでもない、サッカーを愛する全ての人のものだ。

ピッチ上を転がるボールと選手たちから全てが始まることを決して忘れてはいけない。これは庶民のゲームなんだ。

これは今までも、これからも私が思うサッカーのビジョンだ。

これは大衆迎合主義などではなく真実。彼らはこれを尊重し、止めるべきだ」

もはやFIFAとUEFAの代理戦争のようにもなっているが…。

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