ドラフトへ“最初で最後”のアピール 法大・山下輝が7回12K「明日になれば緊張するかな」

立大戦に先発した法大・山下輝【写真:上野明洸】

チームは敗戦も最速151キロでスカウト陣にアピール

東京六大学秋季リーグが10日、神宮球場で行われた。第2試合の立大戦に先発した法大・山下輝投手(4年)は7回7安打2失点12奪三振の好投。チームは1-4で敗れたが、翌日に控えたドラフト会議に向け、スカウト陣へ秋季リーグ戦最初で最後のアピールに成功した。「(調整期間が短く)いろいろ難しかったんですけど、7回をちゃんと投げれたので良かったです」と安堵の表情を浮かべた。

4回にソロを浴び、6回には犠牲フライで失点したが、最速151キロの直球とスライダー、ツーシームなどを交えて12奪三振と実力を示した。「右バッターへのインコースのスライダーで思い通りに空振りが取れた。変化球の精度とストレートの質はこれまで取り組んできたことだったので、結果が出せたのかなと思います」と振り返った。

チームは新型コロナウイルスの集団感染で8月末から約1か月の活動休止となり、リーグ戦に向けて急ピッチで調整。山下輝も指先の感覚を取り戻すのに苦労しながらも、本番に間に合わせた。

ドラフトについて問われると「今は試合が終わったばかりなのでフワフワしているんですけど、明日になれば緊張するかなと思います」。最速152キロを誇るリーグ屈指の大型左腕が、吉報を待つ。(上野明洸 / Akihiro Ueno)

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