【ノア】あの対抗戦から26年と1日。武藤と桜庭がまさかのタッグ結成も「急に担げっていうから…」

武藤(奥)は桜庭(手前左)と初タッグを組んだが…

ノアの10日・エディオンアリーナ大阪大会で、〝プロレスリングマスター〟こと武藤敬司(58)が〝IQレスラー〟こと桜庭和志(52)と初タッグを結成し、拳王、清宮海斗組と対戦した。

26年前の10月9日には新日本プロレスVSUWFインターの対抗戦に出場していた武藤と桜庭。当時は武藤が新日本のエースとしてメインに、桜庭はUインターの若手として第1試合に出陣していたが、26年を経たこの日はまさかの同じコーナーに立った。

試合は、序盤から武藤のタッチを桜庭が拒否しようとするなどギクシャクする場面も。さらに桜庭が拳王と延々背中を蹴りあうなど妙な攻防も展開された。

一方、武藤はN―1の公式戦で時間切れ引き分けだった清宮と骨太の攻防を繰り広げる。掟破りのフラッシングエルボーを仕掛けられると、すぐにオリジナルでやり返すなどやりあった。

だが、終盤には桜庭が拳王にアキレス腱固めを決めたところで武藤が清宮に足4の字を決めてアシストするなど徐々に息が合い始め…たかに見えたが、そんなことはなかった。武藤が清宮と拳王に連続で閃光魔術弾を決めて勝利に王手をかけると、桜庭に清宮を担ぐように要求し自らはコーナーを上り始める。ついに武藤が予告していた「ダブルインパクト」の発動かと思われたが、桜庭が担ぐのにまごついた上、担いでからも距離が合わずに武藤が飛べず…。

そうこうしているうちに武藤は拳王に蹴られて転落させられ、桜庭は清宮に丸め込まれて3カウントを聞く羽目に。試合後、桜庭は「僕が飛ぶもんだと思ってた。急に背負えって言うから」と無念そうにQBKならぬQSKを発動。一方の武藤は「ヒザ悪いんだから俺が担ぐわけねえだろ。やっぱ一夜漬けじゃあだめだな」と苦笑いだった。

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