山本太郎氏の出馬表明で混迷の東京8区 立民・吉田晴美候補の支援者らは抗議活動

抗議活動を行った立憲民主党・吉田晴美候補の支援者たち

衆院選(19日公示、31日投開票)で野党共闘をめぐって混乱が起きている東京8区で10日、立憲民主党の吉田晴美候補の支援者たちが抗議活動を行った。同区ではれいわ新選組の山本太郎代表が野党一本化の候補として名乗りを上げ、反発を呼んでいた。

吉田氏の支援者らは「#吉田はるみだと思ってた」のプラカードを掲げて抗議。同区では吉田氏のほかに日本共産党も候補者を立てていた。もし山本氏が野党統一候補となれば、吉田氏は同区から立候補しないことになる。

支援者たちはマイクを握って不満を表明した。「このような現場の信頼を崩すやり方はどうなのか」「今回のことはあまりにも乱暴で許しがたい」「山本氏が立候補を引っ込めて、立憲民主党が民主的に決めてくれることを祈りたい」「これは立憲民主党によるパワハラだ」「吉田氏で石原伸晃氏を倒したい」――。

怒りの矛先は山本氏だけでなく、立憲民主党にも向けられた。れいわ側と事前に調整していたとされるからだ。枝野幸男代表は山本氏の件について「困惑している」と話しているが、対応を間違えれば、大きなダメージを負いかねない。

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